2010年5月28日

レアル・マドリードへの尊敬

 
 
レアル・マドリード監督交代を発表
 
 
事前の報道でもあったように、モウリーニョがレアルの監督になるそうで。
 
個人的には、12月のCWCでモウリーニョがインテルの指揮を執ってる姿を
見たかったんやけど、シーズン終盤から、モウリーニョの心は
もうすでにイタリアには無い感じやったから、こればっかりはしょうがないのかもね。
 
ファーガソンやベンゲルみたいに、長く同じクラブで指揮を執るよりも、
優勝請負人として、色々なクラブを渡り歩く方が、
モウリーニョには合ってるのかも。
 
 
 
ただ、来季からモウリーニョの新天地となるレアル・マドリードは、
サッカーの監督を生業とする者にとって、一番働くのが難しい環境やと思う。
 
今シーズン、レアルの監督を務めた、マヌエル・ペジェグリーニが、
38試合で挙げた勝ち点は96。
 
不運な事に、今シーズンのバルサが超絶過ぎたから、無冠に終わったけど、
本来やったらダントツで優勝しててもおかしくない数字。
 
そんな成績を残したのにも関わらず、解任なんて…って思うけど、
別にレアルではそんなに珍しいことでもないんよね。
 
リーグ優勝を成し遂げても、カペッロみたいに、
サッカーの内容が面白くないから、という理由で解任されたり、
シュスターみたいに、バルサに勝てなかったっていう理由で解任されたり、
結果を残しても、レアルでは監督を続けられる保証が無いからね。
 
レアルで安定して長く監督を務められた人物は、
現・スペイン代表監督のデル・ボスケ以来、出てないんとちゃうかな。
 
まあ、そんな風に監督をコロコロ変えて、チーム方針に一貫性が無いことが、
欧州の舞台での成績が芳しくなかったり、
ここ数年バルサの後塵を拝している原因やと思うけどね。
 
 
 
ただ、不思議なことに、1年でクビになる可能性が高い職場にも関わらず、
モウリーニョをはじめ、レアルの監督をやりたいっていう人はすごく多い。
 
それは、選手の立場でも同じようで、かつてレアルで不当な評価を受けてきた
スナイデルも、モウリーニョと一緒なら、またレアルに戻りたいというような
旨の発言をしているし、ロベルト・カルロスに至っては、
もう一度レアルでプレーできるなら、給料はいらないとまで言ってるしね。
 
日本人の感覚からすれば、いくらお金を持っていて、世界的に有名なクラブでも、
優秀な監督や、長年チームに貢献してきた功労者に対するリスペクトが足らなくて、
チーム方針も一定しないクラブに、職場としての魅力を見出すのは難しいと思う。
 
しかし、日本で、欧州サッカーに対する知識が豊富な人が増えても、
欧州の人達がレアル・マドリードに対して抱いている尊敬の念のようなものは、
実際に、向こうで暮らしていないとわからないものなんだなと思う。
 
日本で言えば、プロ野球が巨人中心に回っていた時代に、
日本国民が巨人に抱いていた気持ちに近いものがあるのかもね。
 
 
 
昨シーズンのオフと同じく、今シーズンもレアルが移籍市場に大金を投入し、
各国リーグの戦力分布図を塗り替えることが予想される。
 
来シーズンは、あのスター集団のレアル・マドリードを、
モウリーニョがどうまとめるのか、見物ではあるね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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