2011年11月15日

平壌では日本と北朝鮮の実力差は22年前のままなのか

 
 
日本01北朝鮮
 
 
黒服に身を包んだ観客で埋め尽くされたスタジアム。
 
試合中に繰り広げられるマスゲーム。
 
TV画面越しでも、普段のサッカーの国際試合とは別物の、
異様な雰囲気が感じ取れたね。
 
 
 
日本は既に最終予選進出を決めているから、
別にこの試合は勝っても負けてもどっちでもいいような試合やったけど、
それでもここまで何もできないとは思わんかった。
 
人工芝のピッチに苦戦したってのもあるやろうけど、
タジキスタンで試合した時の、
芝と呼ぶのもためらってしまうようなピッチよりはマシやと思ってたしね。
 
 
 
試合の序盤は、北朝鮮の選手が積極的に前から出てきて、
それに面くらったようなところがあったけど、
栗原がハンドで与えたFK以外は、そんなに危ないシーンはなかったと思う。
 
でも、北朝鮮の監督が、エースのチョン・テセに前半で見切りをつけて、
機動力で勝るパク・ソンチョルを投入したあたりから、
完全に北朝鮮のペースになった。
 
それまでの北朝鮮の攻撃って、後ろからチョン・テセにロングボールを当てて、
そこから展開って形が多かったけど、この交代で攻撃の起点が分散されて、
両サイドから崩される形が増えたように思う。
 
特に、左サイドの伊野波の所を崩されるシーンが多かったけど、
本職じゃない伊野波にあまり多くのことは期待できないしね。
 
本職左SBと言えば、安田がいるけど、
それにも拘らず、伊野波を起用するって事は、
安田はよっぽどザッケローニに信頼されてへんねんな。
 
 
 
北朝鮮のペースで試合を進められながらも、
なんとかスコアレスで前半を折り返した日本やったけど、
後半開始早々に、なんでもないようなロングボールから失点。
 
後半、リズム良く入れて、
ここから反撃が期待できるかなってところでの失点やったから、もったいなかったわ。
 
それにしても、栗原があの位置でヘディングに競りもしないなんて、
高さを売りにしている選手とは思えない。
 
集中が欠けてたのかもしれんけど、栗原は前半にもハンドがあったり、
なんでもないような駒野への横パスをミスったり、
緩慢なプレーが非常に多かった。
 
マリノスでいくらいいプレーをしても、代表でこんなプレーをしていたら、
次のチャンスは無いかもしれへんから、猛省して頑張って欲しいわ。
 
 
 
攻撃面に関しては、この試合を通して惜しかったシーンと言えば、
岡崎が苦し紛れに放ったミドルシュートと、
オフサイドになった、後半終了間際のチュンソンのシュートぐらい。
 
前線の選手が球際で競り負けて、ボールを失うシーンが多くて、
なかなか攻撃の時間を作れなかった印象。
 
こういう時に、フィジカルを活かして、ボールをキープできる本田や、
ディフェンスブロックの中でボールを受けるのが上手い、
香川とかがいればなと思ってしまう。
 
それと、ベトナム戦の時も同じこと思ったけど、
やっぱり長谷部と細貝のダブルボランチじゃ、
どうしてもゲームメイク力に乏しくなってしまうね。
 
個人的には、憲剛と長谷部の位置を変えたらどうかなって思ってたんやけど、
この試合のスタメンで唯一ゲームを作れる憲剛を内田と代えて、
今まで機能した試しのない3-4-3にシフトチェンジした時点で、
この試合の勝利は無いなと思ってしまったんやけども。
 
 
 
これで日本は、ザッケローニが監督に就任して、
17試合目にして初黒星を喫しました。
 
おそらく、ザッケローニが監督になってから、
一番酷い内容の試合だったんじゃないかな。
 
まあ、1年のA代表の活動の締め括りが、
こんな情けない内容の試合になって、残念な気持ちはあるけど、
ガンバサポ的には、遠藤を休ませることができたのが収穫やったわ。
 
 
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