2012年9月30日

監督とチームメイトの尻拭いも助っ人FWの仕事のようだ



ガンバ大阪22鹿島アントラーズ


レアンドロで勝ち点1を獲得し、
藤ヶ谷と松波で勝ち点2を失ったと言えるような試合やった。

鳥栖戦もそうやったけど、自陣に引いて、
しっかりと守備のブロックを敷いてくる相手に常に後手を踏むと、
パスはいくら回せてても、最後の局面で崩しきれなくて、
苦しい展開になってしまうのは自明の理。

ましてや、先行逃げ切りの勝ちパターンを得意としている、
鹿島が相手やとなおさらやね。

そんな鹿島が、この試合展開で逃げ切れないっていうのは、
なぜこの順位にいるのかが、なんとなく理解できるものではあったけど。

それにしても、あの時間帯でフリーのレアンドロにボールが渡ったところを見ると、
サッカーの神様は、まだガンバの事を見捨てて無いのかなとも思うね。



前節の浦和戦の大勝を受け、前節と同じメンバーをピッチに送り出した松波。

なんで、前節で2得点を挙げたパウリーニョが、
ベンチにも入ってないのかがよくわからんかったけど、
やはり遠藤、二川、家長の3人が同時にピッチに立った時のパスワークは、
素晴らしいものがあったね。

それに対し、前節のマリノス戦の敗戦を受け、布陣変更を断行した鹿島は、
1トップの大迫が安定したポストプレーで攻撃の起点となっていて、
その堂々たるプレーに、敵ながら目を奪われるものがあった。

2ケタ順位のチーム同士の対戦とはいえ、出場している選手のクオリティを考えれば、
良い試合になりそうな雰囲気は漂ってたんやけど、
それも、藤ヶ谷の情けないパフォーマンスで台無しに。

1失点目は百歩譲って目をつむるとしても、2失点目のキャッチミスは、
レアンドロの華麗なジャンピングボレーで同点に追い付き、
「さあ、勝ち越すぞ!」ってなっている時に犯したものやから、
チーム全体の士気に影響しかねん軽率なものやったと思うわ。

そんなに藤ヶ谷にこだわる理由もよくわからんし、
一度、武田にチャンスを与えてもいいと思うんやけどな。



1点ビハインドで迎えた後半、松波は阿部に代えて佐藤を投入し、
前線の枚数を増やしてきたけど、これが悪手やった。

前半は、中盤である程度ボールを支配していたから、
前線の枚数を増やすというアイデアは悪くなかったと思うけど、
攻守の切り替えに難がある家長を、トップ下のフリーマンの位置から、
中盤の右サイドに下げた事で、右サイドの守備が機能しなくなり、
鹿島に中盤を支配される結果になってしまった。

単純に前の人数が欲しいんやったら、家長→佐藤で良かったのではと思うね。

さらに、二川に代えて大森を投入し、
ピッチに行方不明者を出したことで、攻撃も機能不全に陥り、
完全に悪循環に陥ってしまった。

時間が経つにつれ、どんどん推進力を失っていくガンバの姿に、敗戦も覚悟したけど、
後半ロスタイムに、そんな状況を救ってくれたのはレアンドロ。

右サイドの加地のクロスをファーで受けると、
左足でゴールの左上隅を打ち抜く、芸術的なシュートを披露し、
ガンバに勝ち点1をもたらしてくれた。

二川交代後は、松波に対する不満からか、
ボールを持った時に独りよがりなプレーを続けていたレアンドロやったけど、
なんだかんだでいつもチームの危機を救ってくれる。

この試合に関しては、彼の足を周囲が引っ張ってしまった感があって、
なんとなく申し訳ない気持ちやわ。



次節は2位の仙台とアウェイで対戦。

仙台は、清水に敗戦したことで、優勝に向けて負けられない状況になってるから、
是が非でも勝ちに来るやろうし、苦しい試合を強いられる事は必須やろうね。

ただ、是が非でも勝利が欲しいのはガンバも同じ。

次節は、ガンバの残留へ懸ける思いと、仙台の優勝へ懸ける思いの、
どちらが強いのかが、勝敗の分かれ目になりそうやね。

東北地方のアウェイは参戦者が少ないけど、
少しでもチームの力になりたいから、次節は仙台に参戦します。




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2012年9月23日

埼玉・秋のゴール大収穫祭 実施報告



埼スタ行ってきました。



ガンバ大阪50浦和レッズ


名古屋に同じスコアで勝った時は、相手に退場者が出た事が、
ガンバに有利に働いた事は否めなかったし、
札幌に7-2で勝った時は、相手とのレベルの差が顕著やった。

でも、この試合では、数的優位に立っていたわけでもなく、
実力的にも、現在、リーグ戦の順位表で上から3番目に名前があるチーム。

そんな相手にこういう勝ち方ができるなんて、素晴らしいの一言やね。

シーズン終了後に、今シーズンのベストマッチを選ぶんやったら、
この試合を是非推したいところやけど、
そんな事考えるより、残留するための星勘定の方を優先的に考えやんとな。



試合の立ち上がりは、90分後に5-0というスコアになるとは思えないほど、
落ち着いたものやったけど、ジリジリした展開になる前に、
ガンバの攻撃の口火を切ったのは阿部。

久々のスタメン起用に驚いたのは、ガンバサポだけではなく、
浦和の選手も同様だったようで、レアンドロと家長にマークが集中する中、
阿部は捕まえられずに、右サイドで何度もフリーでボールを受ける事ができたね。

シュートも、右サイドで加地からパスを受け、
反転して左足で放ったものやったけど、
左右両足を同じように使える、阿部らしいシュートやったと思うわ。

そして、前半36分に、レアンドロがヘディングでゴールを決めて追加点。

レアンドロはフリーで、難易度の高いゴールでは無かったけど、
このゴールに至るまでのプロセスが素晴らしかった。

中盤で浦和のボールを奪ってカウンターを仕掛けるんやけど、
上手くいかんくて、最終ラインまで戻して組み立て直してるんよね。

そこから左サイドに展開して、
藤春のクロスをレアンドロが頭で決めたわけやけど、
こういう、「押してもダメなら引いてみる」っていうところに、
ガンバが長年蓄積してきた、ポゼッションサッカーの真髄を見たような気がするわ。



前節の新潟戦では、ハーフタイムで修正を施された相手に、
後半は押し込まれ、結局、勝ち点を取りこぼす結果になってしまったけど、
この試合では、後半も集中して入る事ができた。

そして、後半15分に二川のヒールパスに抜け出した藤春が、
ペナルティエリアの左サイドをえぐり、レアンドロへマイナスのクロス。

これをレアンドロがヒールで流し込むという、
オシャレなシュートで3点目を挙げ、試合の大勢を決めてしまった。

その後、前掛かりになったうえ、間延びした浦和相手に、
途中出場のパウリーニョが2ゴールを挙げ、
終わってみれば、アウェイの埼玉スタジアムで5-0という、夢のスコアで大勝。

それにしても、パウリーニョは、ポゼッションサッカーに組み込みにはイマイチやけど、
お互いに間延びしてスペースができ、
カウンターの応酬のような展開になると良い動きするよね。



スコアだけ見れば、攻撃陣が爆発して勝利したように見えるけど、
この試合で90分間通して言える事は、前線からの守備が上手くいってたなって事。

高い位置でボールを奪って、そこから早い攻撃に繋げる事ができてたし、
前線からの守備が機能する事で、DFラインも高く保つことができ、
全体がコンパクトになったから、パス回しもスムーズやったしね。

次節の万博での鹿島戦でも、このサッカーができれば、十分に勝機はあるはず。

アウェイではこの試合と同じ、5-0というスコアで敗れているので、
是非とも雪辱を果たし、鹿島の皆さんにも残留争いに参加してもらいましょう。



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2012年9月15日

メルダだったのはユニフォームの色だけでは無かった



ガンバ大阪11アルビレックス新潟


勝利を呼ぶという、シャンパンゴールドって色らしいけど、
どう見てもメルダ色のユニフォームを着用して臨んだこの試合。

そんな色のユニフォームと同じように、
後半の戦い方があまりにもメルダだったため、
残留を争う新潟相手に、ホームで勝ち点2を失うという、
大失態を演じてしまった。

順位表で上位のチームとの対戦が多く控える後半に向けて、
勝利で大きく弾みをつけたかったところやったのに、
こんなんじゃ本気で残留する気があるのか疑ってしまうわ。



とは言え、前半の戦い方は良かったと思う。

自陣に引いて、ガッチリと守備のブロックを敷いてきた新潟に対し、
前半14分に、遠藤のFKが壁に弾かれたこぼれ球を繋いで、
レアンドロが先制点を挙げ、早い時間帯で先行する事ができたからね。

それにしても、このレアンドロのシュートは、
小気味良いステップでシュートコースを作りだすと、
ボール1個分ほどしか無いシュートコースを通して、
逆サイドのネットに突き刺すと言う鳥肌モノ。

まあ、レアンドロの場合、ほとんどのシュートを右足で打ちたがるから、
応対した新潟の選手としてみれば、中を完全に切って、
縦に行かせるという守り方のが良かったかもね。

ただ、レアンドロのゴールで先行したのは良かったものの、
その後、良い時間帯が続いたのにも関わらず、
追加点を奪えなかったのが、後々響く事となってしまった。

岩下のゴールがファウルで取り消されたのが悔やまれるところやね。



後半に入ると、前半シュート0本に終わった新潟の、
裏を狙う攻撃が立て続けにハマり、ガンバは瞬く間に劣勢に立たされてしまった。

解説の金田さんも言ってたけど、良い時のガンバだと、悪い時間帯が続いても、
マイボールになった時に、落ち着いてボールをポゼッションすることで、
リズムを取り戻せるんやけど、この日のガンバは、マイボールになっても、
簡単に前に蹴り出してしまって、なかなかリズムを作れなかった。

そこに、横谷や武井など、“繋げない”タイプの選手を投入したもんやから、
余計に深みにハマって、まるで数的不利の状態で試合やってんのかと、
勘違いしそうなぐらい、セカンドボールは拾えないし、パスもロクに回らなかった。

それでも、なんとか新潟の選手の決定力不足に助けられながら、
終盤まで持ち堪えたけど、後半ロスタイムに突入しようかという時間帯で、
岩下がミシェウを倒してPKを献上。

これを藤ヶ谷が止められるはずもなく、敢え無く同点弾を許してしまった。

後半のロスタイムは5分あったけど、後半の45分間、押されっぱなしだったガンバに、
反撃する余力は残されておらず、同点のまま試合終了のホイッスルを聞く事になったね。



傍目に見たら、追加点を奪えなかったのが勝てなかった原因に見えるやろうけど、
松波の采配次第で、勝ちゲームにもできたんじゃないかと思っているのは、
俺だけじゃないはず。

長くガンバにいるんやったら、ガンバがボールポゼッションから、
リズムを作るチームやって事ぐらい理解してるはずやのに、
ボールが持てなくなった後半、「マイボールを大事にしていけ」という、
類の指示はベンチから出なかったんやろうか。

何故、最初の交代が、ボールキープ力に長けた家長ではなく、
これまで途中出場で、これといった結果を残せていない横谷だったのか。

何故、岩下がPKを献上するシーンのちょっと前、
丹羽に代えて金正也を投入しようとしていたのか。

何故、後半ロスタイムもあと1分を切ろうかという場面で、
阿部を投入しようとしたのか、どれもが理解できへん。

夏の移籍市場で戦力UPに成功した今、
難しい時期に監督を引き受けたっていう事は、もう言い訳にはならへん。

5‐0とか7-2で勝ってる試合をベンチから眺めるんじゃなくて、
競った状況で、勝つための知恵を選手に授けるのが、監督の仕事なはず。

次節は、優勝争いをしている浦和とアウェイで対戦。

新潟戦でちゃんと仕事をしなかった松波が、
浦和戦でそれを挽回するほどの仕事をしてくれることを期待して、
埼スタに参戦したいと思います。




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2012年9月11日

日本代表の2012年ホーム最終戦を勝利で飾る



日本10イラク


試合前の報道では、かつて監督を務めた日本を相手に、
ジーコがどんな采配を振るうのかというポイントばかりが注目されてたけど、
イラクの選手の知名度を考えても、この報道は当然やろうなと思う。

実際、一年中、サッカーの試合ばかり見てる俺でも、
イラクの選手なんて1人も知らんし、
「この試合は、前のオマーン戦から10人選手を入れ替えました」なんて言われても、
ピンとこないのが正直なところやったわ。

対する日本は、試合前に香川が腰の違和感を訴え、
ベンチ外になるというアクシデントがあり、
代わりに清武が香川のポジションに入ったね。



試合は、日本が前半からボールを支配する展開になるのかと思いきや、
イラクの選手の早いプレッシャーに手を焼いて、
なかなか自分達のペースに持ち込めなかった。

それどころか、念入りに練習してきたと思われるセットプレーで、
あわやというシーンを2回も作られるなど、
危うくジーコの思うつぼになるところやったけど、
前半25分に前田が先制ゴールを挙げ、ひとまず試合を落ち着かせる事ができた。

このゴールは駒野のスローインが起点になったけど、
ザッケローニが日本の監督に就任した際に、
「日本はスローインを有効な攻撃の手段として活用できていない」として、
スローインの練習をさせたらしいから、
このゴールは、その成果が表れた結果と言えるやろうね。

ただ、前半、日本が攻撃で良い形を作れたのは、この先制点のシーンと、
清武のヘディングのシーンぐらいで、全体的に連動性に欠ける感は否めなかったね。



ハーフタイムで日本はセットプレーの守備を修正したのか、
後半はセットプレーから危ないシーンを作られる事が無くなったけど、
対するイラクも、日本の攻撃のリズムに慣れたのか、
日本は流れの中から良い形が作れなくなり、
お互いに決め手を欠くような展開になってしまった。

日本としては、先のUAE戦を欠場した事で体力が有り余っている長友が、
前半からいい動きを見せていたので、上手く使いたかったけど、
長友の前でプレーしている清武が、あまり多くボールに絡めてなかったから、
長友を生かし切れていない印象を受けたね。

清武は、ボールを持った時はさすがのプレーを見せていたけど、
やっぱり連携が不十分のせいか、消えてる時間も長く、
その影響で攻撃が岡崎・駒野のサイドに偏り過ぎてる感があったしね。

香川は、ゴールを決めていない事で、不振だのスランプだの言われてるけど、
これまでの試合では、左サイドで長友のオーバーラップを促しながら、
自分も中央に侵入してボールに絡んでたわけやから、
なんだかんだ香川ってすごいんやなって再認識させられたわ。



試合はこのまま1-0で終了。

日本は勝ち点を10に伸ばし、ブラジルW杯の出場権を、
グッと手元に引き寄せました。

次戦は、11月にアウェイでオマーン戦。

ここで勝利できれば、W杯の出場権はほぼ手中に収めたと言っても過言じゃないから、
10月に実施する欧州遠征も含め、試合に向けて上手く準備して欲しいね。



あと、最後に書いておきたい事。

正直、今日の日本はあまり良くなかったけど、
6月に対戦したオマーンやヨルダンに比べると、
この日対戦したイラクは、よっぽど骨のあるチームやったと思うわ。

まあ、イラクってどうしても戦争のイメージが強いけど、
アテネ五輪の4位や、2007年のアジアカップ優勝など、
決してサッカーの弱い国ではないんよね。

むしろ、国内情勢が不安定な中、
国際大会で結果を残している事は、称賛に値すると思う。

現在、ホームの試合を第3国で行っているイラクやけど、
争いの無い平和な環境でサッカーができる日が、彼らに訪れる事を願ってやまないね。




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2012年9月8日

こちらは新潟戦に向けての対策は万全・・・だと思う。



ガンバ大阪30関西大学


TV中継が無かった事もあって、
試合を見てないから、感想等は何とも書きようがないんやけど、
せめて、公式HPにスタメンぐらい載せてくれたっていいんじゃないでしょうか。



結果は、横谷、明神、阿部のゴールでガンバが勝利。

試合内容はそれほど良くなかったみたいやけど、
天皇杯の2回戦という事もあり、メンバーを落として試合に臨んだ事で、
やらかしている、広島、神戸、札幌のようなクラブもある中、
無事に勝利して、J1の面子を守れたのは良かった。



その中で、個人的に気になったのが、CBの組み合わせとFWかな。

この日のCBは今野と岩下やったらしいけど、
加地の復帰が予定よりも早まりそうという事もあって、
この組み合わせをテストしたのかなと思う。

加地の復帰は歓迎すべき所やけど、だからと言って丹羽が外れるのも、
ユース出身の生え抜きを応援したいサポーターの心理として、
複雑なところもあるね。

FWに関しては、阿部と佐々木というMFが本職の2人を、
スタメン2トップに据えたことからもわかるように、
明らかに枚数が足りていないと思う。

レアンドロと川西が復帰すれば、問題無さそうな気もするけど、
川西に関しては復帰のめどが立ってないので、
レアンドロが復帰した所でも、頭数は心許ない気がするね。

まあ、こればっかりは、これ以上、誰もケガしないことを祈りながら、
レアンドロと川西の復帰を待つしかないねんけども。



3回戦の対戦相手は、水戸と大分の勝者。

水戸と言えば、去年の天皇杯で、鈴木隆行にやられた苦い思い出があるうえ、
今年は、レンタルで星原が所属しているから、
ガンバがよくやられる、恩返しゴールの危険性も十分に考えられる。

大分は、現在、昇格争いに参戦してることからもわかるように、力のあるチームやから、
どっちが勝ち上がってきても、難しい試合になる事は間違いないやろね。

残留争いしてる中で、天皇杯の戦いに興じているのは、ちょっと呑気な気もするけど、
去年はあっさりと天皇杯が終了してしまった分、
今年は、年末まで、ガンバの試合を見たいと思っているので、
できるだけ上まで勝ち上がってくれる事を期待してます。

あと、この日の対戦相手だった関西大学の田中裕人と岡崎建哉が、
またガンバのユニフォームを着てくれる事も、併せて期待したいと思います。



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2012年9月6日

これでイラク戦に向けて対策十分・・・のはず



日本10UAE


先月のベネズエラ戦に引き続き、来週の火曜日に行われる、
イラク戦に向けてのテストマッチと言う位置付けの試合。

前半から、日本がボールを持って攻め込む時間が長かったけど、
その中で特に目に付いたのは、ボールの取られ方が悪い事。

合流したばかりの海外組が中心のスタメンということもあって、
移動に伴う疲労や連携不足もあったやろうけど、
この日のスタメンにDFラインの裏を狙う選手が少なかった事が原因かなと思う。

いつもなら、岡崎が、相手のDFラインと駆け引きして、
DFラインを押し下げる事ができるけど、
この日の前線は、足下でボールを貰いたがる選手ばかりやったから、
UAEにコンパクトな陣形を維持されてしまってたからね。

あと、日本のDFラインが深くて、選手同士の距離が間延びし、
素早いサポートができなかったっていうのもあるかな。

イラク戦では、今野、栗原が出場停止で、
代役として伊野波、水本をテストしてるザッケローニやけど、
吉田との連携が不十分なせいか、
あまり思い切ったラインコントロールができていないのが現状やね。

まあ、相手がイラクなら、このDFラインでなんとかなるやろうけど、
もっと格上のチームと対戦する時、今野や吉田が出場停止だと心許ないので、
バックアッパーの連携は充実させておきたいところやね。



後半になって、香川に代わって岡崎が入ると、
前述の問題点が解消されて、中盤にスペースができ、不用意なボールロストが減ったね。

これで前線に良い形でボールが入る回数が増えるかなと思ってたら、
今度は、ハーフナーのへなちょこなポストプレーがクローズアップされる結果に。

前田遼一を出しといた方が良かったんちゃうかと思って見てたら、
そのハーフナーが、この日の日本の唯一の得点を挙げるもんやから、
批判しにくくなってしまった。

そのハーフナーの得点を生んだのは、駒野が左サイドから左足で上げたクロス。

もっと背の高いGKやったらキャッチされてたやろうけど、
よくファーサイドが見えてたと思うわ。

先月のベネズエラ戦で、遠藤のゴールをアシストした時のドリブル突破といい、
コンディションは良さそうやね。

この試合では、負傷の影響で欠場した長友も、イラク戦には出場するやろうし、
内田の出場停止の穴は問題無さそうやね。



若手主体のUAE相手には物足りない結果かもしれへんけど、
終盤には、地元・新潟出身の酒井高徳のA代表デビューもあり、
スタジアムがそれなりに盛り上がってる事を、TV画面越しにも感じられるうちに、
試合終了の笛が吹かれました。

TV中継では触れてなかったけど、
これで酒井高徳がドイツ代表のユニフォームを着る可能性は無くなったわけやね。

個人的には、日本で育った選手が、ドイツ代表の選手として、
どれだけドイツ人に受け入れられるのか、見てみたい気もあったんやけど、
本人は日本代表を希望していたわけやし、これはこれで良かったんやろうね。



次戦は、ブラジルW杯最終予選のイラク戦。

日本サッカーに精通しているジーコの存在が不気味やけど、
よっぽどの下手をこかない限り、勝ち点3を獲得できるはず。

ホームで確実にイラクを叩いて、ブラジル行きの切符をグッと引き寄せて欲しいね。



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2012年9月2日

どうやら少しの間、ガンバが強くなった夢を見ていたようだ



ガンバ大阪14サガン鳥栖


レアンドロの負傷欠場の影響が心配されたけど、
もし、この試合にレアンドロが出場していたとしても、
前半2分に先制点を献上して、早々に裏のスペースを消されてしまっては、
なかなかこじ開けるのは難しかったんとちゃうかな。

ましてや、相手はここまでリーグ最少失点と、
堅守が自慢の鳥栖なわけやし。

それでも、レアンドロがいたら2点ぐらいは奪えたかもしれへんけど、
4失点も喫してたら、どのみち勝てる試合も勝てんわ。

ここ2試合、守備陣はあまり仕事が無かったせいで、
気が緩んでたんやろうか。

リーグ戦ここ5試合負け無しと、復調傾向にあるガンバの、
実力が本物かどうか試す、試金石のような試合やったと思うけど、
ガンバの守備の脆さを再認識する試合になってしまったね。



ここ最近好調やった攻撃陣が、この日は振るわなかった要因として、
なかなか効果的な縦パスが入らなかったっていうのが挙げられると思う。

こういう、鳥栖みたいなフィジカルを生かして、
球際を激しく戦ってくるチームが相手やと、くさびのパスを入れても、
すぐに潰されてしまうから、なかなか思い切って前線にボールを入れられないんよね。

かと言って、裏のスペースを使おうにも、前半早々に失点してしまったせいで、
鳥栖がDFラインを低めに設定して、裏のスペースをケアしているもんだから、
効果的な裏へのパスも通らないといった感じやった。

この状況に、一番持ち味を消されてしまったのが二川で、
たまにボールを受けて前を向いても、出し所が無くて、すぐに潰されるの繰り返し。

いつも、後半に二川を下げると、松波に対して「何で?」って、思う事が多いけど、
この日の、二川を下げて家長投入は妥当で、むしろ遅すぎると感じたぐらいやった。

もっと言えば、フィジカルが強くて、鳥栖に対して球際で対抗できる、
家長を先発で使ってもいいんじゃないかと思ったけど、
松波も前半2分で失点するなんて思って無かったんやろうな。



守備陣に関しては、言わずもがな。

中澤に散々見せられてきた、ボールウォッチャーになってマークを見失うという芸当を、
この日は丹羽が何度も披露してくれたわ。

あと、向こうの作戦やったと思うんやけど、豊田が、藤春のところに流れて、
ミスマッチを生かしてボールを受けるシーンが多かったんやけど、
それに対して、何も対策を講じなかったのが不満やね。

その結果が、左サイドからのクロスに、
大外で待ち構えていた豊田に決められた、3点目のシーンやったと思うわ。

こういう時こそ、金正也を投入して、今野を左SBにスライドさせるっていう、
松波の大好きな選手交代をしても良かったんじゃないかな。



まあ、藤田の素晴らしいFKが決まって、
遠藤の素晴らしいFKがポストを叩いた時点で、
この日はガンバの日じゃないなっていうのがなんとなく察してたから、
切り替えて、次の新潟戦頑張るしか無いね。

公式HPでもレアンドロのケガの程度が発表されてないから、
新潟戦に出場できるかどうかはわからないけど、
幸い、代表戦のスケジュールの関係で、新潟戦まで2週間空くから、
その間、無理せず治療に専念して欲しい。

その中断期間には、天皇杯の2回戦も予定されてるから、
普段、出場機会に恵まれてない選手は、ここでアピールして、
J1残留に向けての戦力として名乗りを挙げて欲しいね。




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