2014年5月28日

最少得点差で負けたのが不幸中の幸いだった



ガンバ大阪01ベガルタ仙台


鹿島、FC東京に連勝したとはいえ、
2試合の内容はさほど芳しくなかったから、
こういうしょっぱい試合になってしまった事にさほど驚きは無い。

他のチームの勝ち点や得失点差を鑑みると、
決勝トーナメント進出はほぼ決まりと言っても差支えないやろうけど、
この試合で勝って決めたかったっていうのが本音やわ。

ただ、25分を残して丹羽を投入し、逃げ切りを図るようなチキン采配で、
決勝トーナメントを勝ち上がれる気がしないっていうのも本音やけど。



前節、宇佐美が大活躍した事で、
仙台のディフェンスは、案の定、宇佐美を激しくマークしてきたけど、
その分、2トップを組んだリンスに、
スペースのあるところでボールを触る機会が多く訪れていたね。

宇佐美ほどのインパクトは無かったものの、
リンスも、前節、途中出場で良い動きをしていたから、
この試合では結構期待していたんやけど、相変わらず決定力は無いし、
ドリブルも、ボールと足が離れすぎてて簡単にボールを奪われてしまうしで、
結局、僕らが知ってるいつものリンスやった。

開幕当初と比べて、球離れは随分良くなったけど、
フィットするまでまだまだ時間は掛かりそうな感じやね。

そんなリンスの状況を見かねてか、長谷川監督は、
前半終了間際にリンスを下げて岡崎を投入し、
ボランチで先発していた倉田をトップの位置に上げたね。

ところが、これはこれでビルドアップがままならなくなるという、
悪循環を生みだしてしまった。

リンスのパフォーマンスは良くなかったけど、別に前半で代える事もなかったと思うし、
リンス代えるにしても、機能しているボランチ倉田には手をつけずに、
シンプルに小川を投入しても良かったんじゃないだろうか。

まあ、小川では心許ない感じがしなくもないけど、
ナビスコカップのグループリーグの最初の3試合では、
ユースの選手を積極的に登用したりもしていたんやし。



ディフェンスに関して言えば、失点シーンのところ以外でも、
クロスボールに対して、中の選手をフリーにするシーンが多く目についたね。

この日の仙台は、反町監督がガンバに対してよくやってくるような、
高い位置で左右に揺さぶってから中央に入れてくるっていうのをやってきたから、
いつも以上にそのウィークポイントを露呈させられた感じがするね。

まあ、仙台の決定力不足や、東口の好セーブで大事には至らなかったけど、
一歩間違えば、大量失点で決勝トーナメント進出に黄色信号が灯るところやった。

中断期間で岩下兄貴の下、きちんと修正して欲しいと思う。



ガンバは6月1日のグループリーグ最終節は試合が無いので、
ここから2ヶ月近い中断期間に突入。

負けて中断期間に入ってしまったので、なんとなく後味が悪いけど、
W杯に向けて、徐々に気持ちを盛り上げていくとしますかね。




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2014年5月27日

誰かが今の日本代表の楽観ムードに警鐘を鳴らすべきなんじゃないだろうか



日本10キプロス


日テレの中継は、日本代表のパフォーマンスが冴えない要因を、
鹿児島合宿での疲労が原因と、しきりに強調していたけど、
本当にそれだけなのだろうか。

まあ、キプロスが思ってたより良いチームだったっていうのはあるけど、
この試合で何度も目に付いた、何でも無いような横パスがズレる場面や、
ゴール前で手数を掛け過ぎてシュートを打てない場面なんかは、
疲労だけが原因とはどうも思えない。

それにも関わらず、ブラジルW杯に向けて、
日本代表のパフォーマンスを不安視する声があまり聞こえないというこの状況は、
自分達は強いと過信して本番に臨んで惨敗した、
ドイツW杯の時とよく似ている気がするんよね。

この試合はW杯本番を想定した試合のはずなのに、ヒールパスやスルーといった、
見栄えは良いけど成功する確率の低いプレーを選択する場面が何度か見られたけど、
実際に、本番でそんなプレーをするつもりなんだろうか。

批判的な事を書いてるけど、別に日本を応援してないってわけじゃないから、
本音を言えば、俺の心配が杞憂に終わってほしいと思ってるけどね。



ここ最近の日本の弱点として、守備っていうのがよくクローズアップされてるけど、
この試合の、パッと見FC東京なDFラインは良かったと思う。

特に、森重からは、本気で今野と吉田からレギュラーを奪ってやろうっていう、
気迫が感じられたね。

まあ、ザッケローニは今野を随分と重宝しているから、
森重をレギュラーとして起用する場合、
外すとしたら吉田になるのかなと思ってたんやけど、
後半から、今野に代わって吉田が出てきたのを見て、
現実的に、森重をDFラインの軸とする案を考えてるんじゃないかって、
思った俺の考えは飛躍しすぎだろうか。

もしそうなったら、今野のメンタルがますます心配だわ。

SBに関しては、長友はあれだけできて当然として、
故障でシーズン後半を振った内田が間に合ったのは大きい。

精力的なアップダウンや、
正確なビルドアップといった本来のSBとしての仕事も安定感あったし、
さらにゴールを決めたことで、
ここから弾みをつけてブラジルに向かえるんじゃないかな。

酒井高徳が負傷した事で、
長友のバックアップが伊野波っていうのはちょっと心許ない気がするけど、
まあ、SBはさほど問題無いでしょう。



攻撃陣に関しては、2列目が日本代表のストロングポイントと言われる事が多いけど、
裏を狙う動きをする選手が岡崎しかおらず、攻撃がどん詰まりになる場面は、
これまでの代表の試合でも何度も見られた光景。

ただ、この試合では、香川や清武が、
サイドから斜めに動いてゴール前に侵入してくる場面が多くて、
改善の余地が見られたのは収穫やったと思う。

この試合の唯一のゴールとなった、内田のシュートシーンも、
香川のダイアゴナルランが起点やったしね。

それだけに、ゴール前であまり手数を掛けず、
スペースに動き出した選手をシンプルに使う攻撃が、
もっとあってもよかったんじゃないかなと思うね。

あと、ザッケローニは柿谷の1トップを本番でも採用するつもりなんだろうか。

この試合では、本田へのボールの収まりが悪かったので、
FWのところまでボールが供給されず、柿谷がボールに触りたがって、
中盤に下りてきたり、サイドに流れたりして、
本来の職場を留守にしてしまう場面が多かった。

このブログで何度も書いてるけど、柿谷は1トップって柄の選手じゃないし、
代わりに出てきた大久保もまた然り。

ここのポジションは大迫が適任というのを、去年のオランダ戦でも証明したのに、
何故、ザッケローニは大迫を起用しないのか不思議でしょうがないわ。



これで国内でのテストマッチは終了。

これからアメリカに渡って、
2試合のテストマッチをこなすスケジュールになっているけど、
思えば、南アフリカW杯では、直前のテストマッチでの結果を受けて、
大幅な戦術変更を断行したのが、ベスト16進出の決め手になったよね。

まあ、今回も同じように大幅な戦術変更をやれとは言わないけど、
2試合のテストマッチを、W杯で勝利するために、
実りのあるものにしてほしいなと思います。




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2014年5月25日

アトレティコの冒険は同じ街の大企業の中間管理職に阻まれた



レアル・マドリード41アトレティコ・マドリード


今まで、俺の中のアトレティコのイメージって、
リーガの中でも良い選手は多い方なのに、
試合開始直後と、試合終了間際に失点する癖があって、何かにつけ勝負弱かったり、
バルサ相手に勝利したかと思えば、降格圏のチームにコロッと負けたりという、
試合毎のパフォーマンスにムラがあるチームっていうイメージやった。

ただ、この日、リスボンのピッチに立っていたアトレティコのイレブンには、
かつての軟弱な雰囲気は感じられず、全員が一つの共通理解の下、
ハードワークをこなすという、職人気質のチームになっていた。

そして、アトレティコにそんな劇的な変化をもたらした人物が、
現役時代ヒールで鳴らしたシメオネだったなんて、
それもそれで想像もできなかった。

そう考えると、アトレティコはシメオネを通して、
新しい姿を世に知らしめることができたし、
その逆もまた然りっていう事だったわけね。



試合は大方の予想通り、レアルがボールを保持して、
アトレティコはカウンター狙いの展開。

負傷を抱えながら強行出場したジエゴ・コスタが、
前半早々にアドリアン・ロペスと交代するというアクシデントはあったものの、
アドリアン・ロペスも、こういう事態はありえると予想していたのか、
何の違和感も無く試合に溶け込んだので、大事には至らなかったね。

そして、先制したのはアトレティコ。

CKのボールを一度跳ね返すも、アトレティコがもう一度入れ直したボールは、
ケディラとの競り合いを制したゴディンの頭に合い、ゴールへ吸い込まれた。

レアルとしてはアンラッキーとも言えるゴールやったけど、
そもそも、CKのボールを一度跳ね返した後に、
DFラインを上げきれなかったのが痛かったかな。



追いかける展開になったレアルで気を吐いたのは、
どれだけ活躍しても地味な印象の拭えないディ・マリア。

何度もドリブルで中央を駆け上がってファウルを誘い、
セットプレーのチャンスをもたらすと同時に、
カードを多く貰っていたアトレティコの守備陣に、
ファウルトラブルのプレッシャーを与えていたね。

ただ、そんなディ・マリアが作り出したチャンスを、
ロナウドやベイルといった100億円プレーヤーモノにできず、時間は刻一刻と過ぎ、
守備を固めて逃げ切り態勢に入ったアトレティコの前に、
万事休すかと思われたレアルを救ったのは、セルヒオ・ラモス。

前半に、審判に突っかかって、余計なカードを貰った時は、
「また退場するんじゃないか、コイツ」って思ったけど、
後半ロスタイムにCKから起死回生の同点ゴールを叩き込んで見せた。



かくして、延長戦に突入したわけやけど、
一度、逃げ切り態勢に舵を切ったアトレティコに、
再び攻撃態勢に舵を切り戻すだけの体力は残っておらず、
ディ・マリアや、途中出場のマルセロにやられ放題。

ベイルに勝ち越しゴールを許したのも、
もはや必然の流れだったのかもね。

勝ち越しを許したアトレティコは、さらにマルセロとロナウドにもゴールを許し、
90分間の試合で感じられた緊迫感とは打って変わって、
4-1という大味なスコアでの決着となりました。



レアルは、ジダンの伝説のスーパーボレーで優勝して以来、12季ぶりの欧州王者。

12年前から、またこのタイトルを獲得して10度目の戴冠を達成すべく、
大金をはたいてスター選手を獲得してきたけど、
なかなか届かなかったタイトルにようやく手が届いたね。

それにしても、アンチェロッティのスター選手を扱うスキルは、
どこのクラブを率いても光るものがあるよね。

ミラン、チェルシー、パリSG、そしてレアルと、
クセの強いオーナーが、現場の意向とは関係無く、スター選手を獲得し、
「さあ、これで勝て」とばかりに現場に押しつけてくるチームで、
なんだかんだで結果を残しているからね。

まあ、レアルではアシスタントコーチのジダンの存在も大きかったと思うけど、
アンチェロッティは、まさに中間管理職の鑑と言っても良いんじゃないだろうか。



逆に、アトレティコは、ビッグイヤーに指先が触れるところまで来ておきながら、
同じ街のライバルにそれを掠め取られてしまった。

またリベンジしたいっていう気持ちは選手にあるやろうけど、
財政的な問題で、同じチームで来季も戦えるかどうかわからないのが、
このチームの悩みでもあるよね。

ただ、限られた予算、薄い選手層で、リーガと欧州CLという二兎を追いかけ、
片方を獲得した今季のアトレティコに対しては、
いくつ称賛の言葉を並べても足りないくらい素晴らしかった。

また同じことができるチームを作り上げるのは容易では無いやろうけど、
アトレティコには、またこのタイトルにチャレンジして欲しいと思うし、
このアトレティコの躍進に感化された各国リーグの中堅クラブが、
来季、欧州の舞台を盛り上げてくれることも期待したいね。














2014年5月24日

「集中して試合に入っていたら、1週間前の試合も同じ結果になっていたんだよ」と、今さら負け惜しみを言ってみる



ガンバ大阪31FC東京


太田宏介のFKや、平山のヘッドがポストを叩くなど、
鹿島戦に引き続き、勝ち運に恵まれている感じは否めないけど、
典型的な「勝ちに不思議の勝ちあり」っていう試合だった鹿島戦に対し、
この試合には、明確な勝因があったと言っても差支えないだろう。

その勝因はやっぱり宇佐美貴史。

この試合で挙げた2得点はどちらも、
バイタルエリアの密集地帯で、コンパクトな足の振り抜きで、
ゴールマウスの隅を狙って強烈なシュートを決めるという、
超絶的な個人技からのもの。

しかもそれを、「コースが見えたから打った」と、
さらりと言ってのけてしまうのが、この男のすごいところである。

もっと言えば、3点目の西野のゴールも、
CKを獲得したきっかけは宇佐美のドリブルシュートからやったし、
まさに宇佐美様々の試合やったね。

リーグ戦が中断期間に入ってからこういうプレーを見せられると、
シーズン前の故障が痛かったなと、つくづく思うわ。



これでナビスコカップグループリーグでの勝ち点を12に伸ばし、
次節、仙台から勝ち点を持って帰れば、決勝トーナメント進出は確定という、
リーグ戦で降格圏を彷徨っている現状を踏まえれば上々の戦いぶり。

ナビスコは代表の試合がある時に行われることが多いから、
遠藤が不在になり、ポゼッションを放棄せざるを得なくなるけど、
その代替案として採用したカウンター戦術がハマっていると見ていいやろうね。

まあ、宇佐美、倉田、阿部、大森といった、
機動力に長けた前線のメンバーを見ると、
相手の守備の陣形が整う前に攻め切った方がいいように見えるし。

ここに、今、兵役に行っているイ・グノが戻ってきてくれたら、
カウンター戦術を採用するにあたって、
盤石の陣容になると思っているのは俺だけだろうか。

ただ、本格的にカウンター戦術を採用するとなると、
この日の岡崎、内田のダブルボランチでは、展開力が乏しいと感じるところがあるし、
DFラインを下げて、ブロックを作って守るためには、
高さがあって、跳ね返せるタイプの西野には、早く一本立ちしてもらわないと困る。

問題は山積しているけども、遠藤の年齢を考えると、
このナビスコでのガンバの戦い方が、
今後のガンバの戦い方のスタンダードになっていくことも十分に考えられるから、
それらの問題が解決されていくのを長い目で見ていこうかなと思います。



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2014年5月22日

試合内容は先月のリーグ戦と同様だったけど結果は異なった



ガンバ大阪21鹿島アントラーズ


ちょうど4日前に、開始3分で2失点した試合を見たばかりだからなのか、
キックオフの笛が鳴って1分もしないうちに鹿島にCKを与えた時は、
悪い予感しかしなかった。

でも、そこはガンバの選手もきちんと学習してきたようで、
体をきちんと寄せて、フリーでヘディングをさせずに難を逃れると、
ヒロユキ・デ・ブールの深い位置から放たれたスルーパスが、
DFラインの裏へ走り込んだ倉田に通ると、これをきっちりと決めてガンバが先制。

一昨年のアウェイ柏戦で、武井がレアンドロに通したパスを彷彿とさせる、
見事なスルーパスやったわ。



ところが、幸先良く先制したものの、ここからガンバは防戦一方。

中盤を支配され、佐藤のポストはことごとく潰され、
どこにもボールが落ち着かず、一方的に押し込まれる展開が続いたね。

そんな展開に若き井手口は持ち堪えられずミスを連発し、
前半で内田と交代させられるという、悔しい結果になってしまった。

ただ、井手口一人に責任を背負わせるのはあまりにも酷な話。

鳥栖戦でダブルボランチを組んだ大ベテランの明神と比べれば、
この試合のパートナーの岡崎は心許ない部分があるから、
心身両面で思い切ってプレーできなかったっていうのもあるやろうし、
そもそも、百戦錬磨の小笠原と、新進気鋭の柴崎と対峙して、
違いを見せろっていうのは、遠藤に対してすら言うのも躊躇われる。

現に内田が入っても、そこまで状況は好転しなかったわけやし、
井手口は、この経験を糧にして、また次の試合で頑張れば良いよ。



前半をなんとか1点リードで折り返したものの、
後半27分、パワープレー気味にゴール前に放り込まれたボールを頭で落とされると、
抜け目なくダヴィに決められ、遂に失点。

前半から、東口の好セーブや、鹿島の決定力不足に助けられて、
なんとか無失点で来てたけど、ここに来てゴールマウスを破られてしまった。

正直、ここから勝ち越すイメージが湧かなくて、
「引き分けか、最悪は敗北を覚悟」なんて、
今野ばりのネガティヴシンキングに陥ってたら、
後半35分、右サイドの深い位置からゴール前に侵入した米倉が、
角度の無いところから決めて、なんと勝ち越してしまった。

右足のアウトサイドで曽ヶ端のタイミングを外して脇の下を抜くフィニッシュは、
ついこの間までFWだった選手のセンスが垣間見えた瞬間だったね。

ディフェンスの1対1の時、簡単に飛びこんでかわされてしまうのを見ると、
SBとして加地やオ・ジェソクと同等の守備力を求めるのは酷かなとも思うんやけど、
この場面では、米倉をSBとして起用する事のメリットが如何なく発揮されたね。

なんか、長年、加地のバックアップがいなくて、
GKと並んで「ガンバの泣きどころ」とまで言われていた右SBやったけど、
今や、一番層の厚いポジションになっているのではないだろうか。



米倉のゴールで勝ち越した後も、
鹿島のシュートが何本もガンバのゴールマウスに襲いかかったけど、
東口がここでも鬼神の如きセーブを連発してゴールを割らせず、2-1で勝利。

ナビスコカップグループリーグの勝ち点を9に伸ばしました。

次節のFC東京戦では、味スタでの借りを万博で返して、
グループリーグ突破に大きく前進して欲しいね。

東口の確変が土曜日まで続いていれば、きっと勝ち点3が取れるさ。




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2014年5月18日

伏魔殿・味の素スタジアムにまたひとつ忌まわしき記憶が刻まれた。



飛田給行ってきました。




ガンバ大阪03FC東京


試合前のピッチでのアップが終了した後、
ロッカールームに戻って昼寝でもしていたのだろうか。

徳島と名古屋相手に連勝し、
この試合に向かう雰囲気は今季で一番ポジティヴなものだったはずなのに、
そんな雰囲気は試合開始3分で瞬く間に消え失せてしまった。

ガンバはもともと試合の入りが悪いチームではあるけど、
ここまで酷いのは初めて見たな。

その後、ガンバが押し返す時間帯はあったものの、
宇佐美と倉田が決定機をモノにできずにいると、
逆に、後半に入って、遠藤の痛恨のパスミスから、
3失点目を喫し、ジ・エンド。

この日の遠藤は、既に心がブラジルに行ってしまっていると取られてもおかしくないほど、
低調なパフォーマンスやった。

個人的には、FC東京の前線からのプレスを軽やかにいなしながら、
中盤にボールを供給し続けた東口をボランチにした方が、
上手くいくんじゃないかとすら思ったわ。

いや、まあ、それはさすがに冗談やけども。

そして、そんな状況に業を煮やした宇佐美がドリブルで単騎突撃を繰り返し、
FC東京の守備網に引っ掛かり続けるという悪循環。

ただ、その宇佐美のドリブルが、ガンバとしては一番期待できる攻撃っていうのが、
なんとも切ないところでございますな。


結局、日本代表の控え選手を景気良くブラジルへ送り出すための、
接待試合をやりに味スタに行った感じだったね。

レギュラーとして戦う我が軍の2人を、
気持ち良く送り出してやれなくて残念な気持ちはあるけど、
代表の試合ではガンバでプレーする時と別人のプレーをする2人ではあるので、
W杯の舞台でも十分にやってくれると思います。

まあ、遠藤も今野も、ロシアを目指す代表チームには招集されないやろうから、
今後は、彼らが本来持っている力をガンバの勝利のためだけに使って欲しいと思うね。



これでリーグ戦は約2ヶ月間の中断期間に入るわけやけど、
ナビスコカップのグループリーグの試合が残ってるから、
頭がW杯モードになるのはもうちょっと先の話かな。

監督は、ナビスコを若手育成の場として割り切ってるように見えるけど、
今のところ、その決断が功を奏してか、勝ち星先行で来ているよね。

グループリーグ突破できたら儲けもんって感じやろうけど、
突破できなくても、将来のために有意義な投資ができたと言えるような戦いを、
残りの3試合でしてほしいね。



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2014年5月11日

西野さん、自分が作り上げたものに蹂躙される気分はどうですか?



豊田行ってきました。




ガンバ大阪21名古屋グランパス


「勝利に勝る良薬無し」とはよく言ったもので、
前節の徳島戦で見せてくれた躍動感のある攻撃を、この日もピッチで披露。

セカンドボールを多く拾えていたし、
良い守備から良い攻撃ができていたように思う。

ピクシー政権時代の名古屋との対戦は、
球際の勝負で負けて押し込まれる展開が多かったけど、
この日の名古屋は、選手単体で球際を激しく来る場面はあったけど、
全体的に連動してなくて、1枚剥がすと、簡単にボールを前に運ぶことができた。

これは先制するのも時間の問題かなと思いながら試合を見てたんやけど、
先制点を奪うのに後半21分まで待たなければいけなかったのは、
ガンバの攻撃陣が行く先に名古屋の4番が立ちはだかっていたからに他ならない。

アタッキングサードまでボールを運んでも、
ラストパスのコースにことごとく闘莉王が現れ、
なかなか最後までやらせてくれないっていうのが続いて、
思わず、「闘莉王、邪魔やな~」ってこぼしてしまったわ。

本職の守備だけでなく、
名古屋のビッグチャンスになった永井の1対1も、
フィードを送ったのは闘莉王だったし、
試合終了間際のCKから1点返したのも闘莉王と、孤軍奮闘。

はっきり言って闘莉王は個人的に嫌いな選手だけど、
現時点でも日本屈指のCBだと認めざるを得ないパフォーマンスだったわ。

まあ、俺が名古屋のサポーターだったら、
他の選手は何をやっとんねんと言いたくなるところやけども。



阿部のゴールでガンバが先制に成功すると、
西野さんはすぐに闘莉王を前線に上げる策を講じたけど、
はっきり言ってこれは悪手だったと思う。

この日の名古屋の守備陣で唯一機能していた闘莉王がいなくなると、
ガンバとしては一気に畳み掛けるチャンスになると思ったからね。

ただ、長谷川監督はそうは思って無かったみたいで、
残り15分を残して、宇佐美に代えて佐藤を投入するという、
守備を意識した采配を披露し、みすみすチャンスを見過ごしてしまった。

まあ、この日の佐藤はゴールに向かう気持ちも感じられたし、
相変わらずよく走って守備してくれたけど、決定機をクロスバーに当てるなど、
やっぱり攻撃の軸としては心許ないんよな。

確かに宇佐美も決定機を外していたし、バテてもいたけど、
前線にいるだけで相手守備陣を混乱に陥れることができる選手なので、
もっと引っ張っても良かったんじゃないかな。

結果的に、後半40分に大森が個人技から2点目を決めてくれたから良かったものの、
このゴールが無かったら、闘莉王にゴールを決められてドローだったわけやし、
もしそうなってたら、後半30分の時点で攻撃を放棄した責任は重かったと思うよ。


次節は鬼門・味の素スタジアムでのFC東京戦です。

正直、良いイメージが全く湧かないけど、
W杯メンバー発表後の試合なので、今野が精神的な重圧から解放されて、
良いパフォーマンスを見せてくれることに期待やね。

あ、古巣のサポーターにブーイングされまくって、
メンタルやられてパフォーマンス落とす可能性も考えられるか。

なんか、サポーターに気を遣わせて、
めんどくさい代表選手だなって気もしなくもないけど、
勝利して気持ち良くブラジルに向かって欲しいので、
来週の土曜日も頑張って応援してきます。



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2014年5月6日

役者が揃ったところで仕切り直しといきますか



ガンバ大阪30徳島ヴォルティス


相手が徳島だったからと言ってしまえばそれまでな話やし、
この勝利で長谷川監督に対して抱いていた不信感のようなものが晴れたとは思わない。

でも、ここ最近、ネガティヴな雰囲気のブログばかり書いていて、
正直、気分が萎えていたので、
今回は、せっかくの勝利にいちいち難癖付けるのはやめて、
ストレスフリーで試合を振り返ろうと思う。



この日の最大のトピックスと言えば、
宇佐美が戦列復帰後、初めてスタメンに名前を連ねた事やね。

戦列復帰してからの3試合は全て途中出場やったけど、
どの試合も今一つのパフォーマンスで、
マリノス戦に至っては、イージーなシュートミスもあり、
まだ本調子には遠いのかなという印象やった。

ただ、この日は、1トップのポジションでゴールを狙うだけでなく、
サイドに流れてボールをキープしたり、
中盤に下りてきてボールを受けて逆サイドに展開したりと、
まだ本調子ではないと言いつつも、調子の上がらない攻撃陣を力強く牽引してくれたね。

そして、前半終了間際の先制ゴール。

自陣でしっかりと守備ブロックを敷き、
球際を激しく来ていた徳島の守備陣相手に、ボールは支配するものの、
なかなかアタッキングサードまで持ち込めないという時間が長かったけど、
遠藤→二川→今野とワンタッチでパスが繋がり、
左サイドを抜け出した藤春のクロスにニアへ飛び込んで合わせた作品。

崩しも見事やったけど、一度、ファーへ動くと見せかけてニアへ飛び込んだ動きからは、
オフザボールに難があると言われていた、かつての宇佐美の姿は微塵も感じられなくて、
随分ストライカーらしくなったなと思ったね。



前半をリードして折り返すことができたけど、
後半の入りは、前掛かりになった徳島にペースを握られてしまったね。

CKからヒヤリとするシーンを作られたけど、
ここは東口のビッグセーブで凌ぐことができた。

もし同点に追いつかれていたら、
徳島にそのままの勢いで押し込まれていた可能性もあるので、
徳島の勢いを断つ意味でも、この東口のプレーはすごく大きかった。

そしてもう一度試合のペースをガンバに引き戻すと、
途中出場の阿部がペナルティエリア内で二川の落としを受け、
ニアの天井を豪快に撃ち抜いて、2-0。

これで試合の大勢は決したね。

試合終了間際には、
今季、ここまで調子の上がらない倉田にも初ゴールが生まれ、3-0で試合終了。

連敗を3で止め、4試合ぶりの勝ち点3を獲得しました。



宇佐美、倉田といった、この試合のスコアラーを見ると、
いよいよ役者が揃ってきたかなという印象を受けるけど、
ゴールこそ無かったものの、この試合のMOMは、二川だったと思う。

前半、1点目の左サイドの崩しに絡むだけでなく、
後半は、2点目、3点目のゴールをアシスト。

久々にガンバの10番たるプレーを見せつけてくれた。

大森や阿部のような若い選手の躍動も見ていて楽しいけど、
二川の活躍は、見ている者に「やっぱ違うな」と思わせる、
ワンランク上の楽しみを与えてくれるね。

キャリアの晩年に差し掛かっている二川やけど、
まだまだピッチの上で見たい選手やなって再認識させられたわ。



次節はアウェイで名古屋と対戦。

ケガ人続出で大変そうだなと思ってたら、
ここに来て、セレッソと鹿島相手に連勝を飾っているという、
調子が良いんだか悪いんだかよくわからない名古屋。

そして、一昨年のアウェイ神戸戦で味わった、
相手ベンチに西野朗が座っているという違和感とも戦わないといけない。

どっちにしろ難しい試合になる事は間違いないね。

大型連休の最後の試合を勝利で飾れるように、
土曜日は豊田スタジアムで頑張って応援してきます。




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2014年5月4日

決められるところで決めとかなかったチームが迎えた相応の結末



日産行ってきました。


ガンバ大阪02横浜F・マリノス


いくらマリノスが7試合勝利から遠ざかっているとは言っても、
直近の火曜日の柏戦があまりに残念な試合だったので、
全く良いイメージを持てずにこの試合に臨んだわけやけど、
前半、ペースを握ったのはなんとガンバの方。

榎本のファインセーブに阻まれたものの、
藤春、リンス、内田と立て続けにマリノスゴールを強襲する様に、
幻覚でも見ているのかと、自分自身を疑ってしまったわ。

もしかして今日はやってくれるのかと淡い期待を抱いたものの、
攻撃に勢いがあったのは最初の方だけで、
時間が経つにつれて徐々にトーンダウン。

ただ、逆にマリノスにペースを握られたかと言われれば、そういう雰囲気でも無くて、
リーグ戦で下位に沈むチーム同士の凡戦に落ち着いたといった感じだった。

まあ、前半終了間際に両チームの顔である、
遠藤と俊輔に直接FKのチャンスが訪れて、
ライト層向けに盛り上がる要素は提供したから、
TV的には良かった前半だったんじゃないでしょうか。

2人ともあまりに残念なキックやったけど。



「決められる時に決めとかないと後で痛い目に遭う」と言うのは、
サッカーではよく言われる話。

後半も決定機の数はガンバの方が多かったけど、
2点取ったのはマリノスの方やった。

1失点目は、SBとCBの間のスペースに流れた伊藤に、俊輔から見事な縦パスが入り、
クロスボールをニアで藤田に合わせるという2トップならではの崩しで、
1トップから2トップへのシステム変更した、
樋口監督の狙いが功を奏したシーンだったんじゃないかな。

このシーンは、岩下が外に吊りだされてできた中のスペースを狙って、
ニアに飛び込んだ藤田の動きに、
丹羽の反応が後手に回ってしまったのが勝負の分かれ目だったかな。

2失点目はCKからだったけど、ニアにいた栗原の動きに、
佐藤、藤春、岩下、丹羽と4人も釣られてしまい、
後ろの中澤をフリーにしてしまうという、なんともお粗末な守備。

シーズン序盤は、ディフェンスを建て直すことに成功したとか言ってたけど、
「大体2失点でお馴染み」の守備陣に逆戻りしつつある最近の状況に、
J2で戦っていた昨季から取り組んでいた守備組織の整備とは、
一体何だったんだろうかと思ってしまうね。

さらに、選手交代もディフェンス陣の対応と同様に後手を踏んでしまい、
2点ビハインドを背負ってから、ようやく倉田と二川を投入。

後半28分には宇佐美を投入するものの、
その宇佐美までもがシュートを宇宙開発してしまうと来れば、
もう、一体誰を信じたらいいのやら。


試合は、最後まで2点ビハインドのまま変わらず、
ボールを持たされているうちに試合終了の笛を聞くことになりました。

正直、この日のマリノスには、優勝争いをしていた昨季ほどの強さは無くて、
付け入る隙はたくさんあったんだけど、
その隙を突けないのが今のガンバなんだよな。

次節は最下位の徳島とホームで対戦するけど、
ここを落とすと、本当にもうシャレにならない。

長谷川監督には、進退を賭けて火曜日の試合に臨んで欲しいと思います。



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