2016年10月29日

岡部拓人とかいうホーム最終戦のMIP



ガンバ大阪31アルビレックス新潟


CS出場の可能性が潰えたことで、
試合に臨むモチベーションの維持が難しい状況で、
残留争いの真っ只中にいる新潟と対戦するのは簡単ではなかったと思うけど、
見事にホーム最終戦を勝利で飾りました。

めでたしめでたし。

で、良かったはずだったんだけど、
この試合を裁いた岡部主審が悪い意味で目立ちすぎてしまったことで、
遠藤のJ1通算100ゴールという偉業や、呉屋の記念すべきJ1初ゴールといった、
喜ばしい出来事の影が薄くなってしまっているのが残念でならない。



前半の早い時間に、西村からボールを奪ったアデミウソンが、
冷静にゴールを決めて先制に成功するわけやけど、
セットプレーからラファエル・シルバに決められ、
前半のうちに試合を振り出しに戻されてしまったね。

ただ、この場面に関しては、
東口が鈴木武蔵にキーパーチャージを受けているので、
本来ならノーゴールとなるべき場面だった。

おそらく、岡部主審の頭の中には、
上記の東口へのキーパーチャージを見逃したのは自分のミスだったというのが、
頭に残っていて、後半のどこかで
帳尻合わせをしようと思っていたんじゃないだろうか。

そこに、ラファエル・シルバが
シミュレーションっぽく倒れた場面が巡ってきたので、
「よし、ここだ」と言わんばかりに、
ラファエル・シルバに2枚目のイエローカードを提示し、
ピッチから追い出すことで帳尻合わせに成功。

正直、あれをシミュレーションと判定されたら、
FWは何も出来ないというものだっただけに、
ラファエル・シルバには同情するわ。

結果論だけど、舞行龍ジェームズのハンドの場面で、
彼に2枚目のイエローカードを提示して退場にしておけば、
帳尻合わせという意味では奇麗だったんじゃないだろうか。

ペナルティエリア内で、
バレーボールのレシーブのようなハンドを犯したにも関わらず、
既に新潟は1人少ないという状況だったこともあってか、
舞行龍ジェームズにはお咎めなしという不可解な状況も発生してしまった。

試合の終盤には、
岩下のバックチャージに抗議したレオ・シルバが一発退場。

何と言うか、この試合の岡部主審は、
色々と帳尻合わせをしようとしすぎて、試合を壊してしまった感があるね。

本来なら、公平に試合を裁く立場なだけに、
目の前で起こっている状況に対してだけ笛を吹いてほしいものだけど、
審判も人の子だけに、なかなか難しいんだろうね。



最終節は、アウェイで川崎と。

川崎は、2ndステージの優勝こそ浦和に譲ったものの、
まだ年間勝ち点1位の可能性を残しているので、
消化試合のガンバよりはモチベーションは高いはず。

ただ、今月、ルヴァンカップ決勝で浦和の選手が喜ぶ姿を見ているのに、
2ヶ月連続で目の前で対戦相手が優勝するのを見るのは気分が悪いので、
なんとかそれだけは阻止したいところやね。

飛車角落ちで残留争いの正念場に臨まなければいけない、
新潟の勝利をひっそりと祈りつつ、等々力に参戦したいと思います。





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2016年10月22日

エリア21



日産行ってきました。




ガンバ大阪22横浜F・マリノス


今月3度目のマリノス戦でしたが、結果はまたしてもドロー。

これだけ短期間に何度も対戦していれば、
お互いの手の内は把握し尽くしているはずなのに、
試合を重ねるごとに展開が大味になっていくのは、何故なんでしょうね。



出場停止のアデミウソンに代わり、1トップのポジションに入ったのは呉屋。

先週のルヴァンカップ決勝のPK失敗の雪辱を晴らしてほしかったけど、
前線で攻撃の起点になることができず、
これにより、中盤の選手がなかなか縦にくさびを入れられなくて、
閉塞感の感じる攻撃に終始してしまった。

ただ、呉屋じゃなくて長沢を入れても結果は同じだったと思うので、
今のガンバにおけるアデミウソンの存在の大きさを再認識することになったね。

対照的に、ルヴァンカップの準決勝で対戦した際には、
代表に招集されていて不在だった齋藤学は、1ゴール1アシストと攻撃陣を牽引。

まあ、その齋藤学の1ゴールをアシストしたのは、
ウチの米倉だったということについては、文句の1つや2つ言いたくなるけど、
この試合の齋藤学のパフォーマンスは敵ながら見事でした。



そんなガンバにおける不安材料である、アデミウソン不在の穴を埋めたのは、
本来、守備的なタスクを担うはずの井手口。

特段、試合の流れが来ているとも言えなかった、
前半終了間際と後半終了間際にミドルシュートを決め、
敗戦の危機に瀕していたチームが、勝ち点1を獲得するのに大きく貢献したね。

1週間前のルヴァンカップでテンションの高い試合をした反動からか、
ほとんどの選手がパフォーマンスを落とす中、
埼玉スタジアムのピッチで躍動していた井手口に至っては、
1週間後の日産スタジアムのピッチでも同じ輝きを放っていた。

今季は、リオ五輪の予選があったので、1月から稼働している井手口に関しては、
どこかでコンディションを落とすんじゃないかと思っていたけど、
試合を重ねるごとに凄みを帯びていくその姿に、末恐ろしさすら感じるわ。


次節は、ホームで新潟戦。

2016年シーズンのホーム最終戦なので、
勝って気持ちよくシーズンを終えたいところやけど、
もともと数字上は現実的ではなかったものの、
2ndステージ優勝の可能性も無くなり、年間3位の可能性も無くなり、
シーズンに於けるモチベーションが失われた状態で、
残留争い真っ只中にいる相手を迎えるのは、やりにくいことこの上ない。

空気を読まずにガンバが勝利するのか、
はたまた残留争いの盛り上がりに貢献してしまうのか、
ガンバサポとしては前者であることを望んでいます。



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2016年10月16日

グッドルーザーだなんて言われても何の慰めにもならない



ルヴァンカップ決勝行ってきました。






ガンバ大阪11浦和レッズ
PK()


今季の天皇杯の決勝が吹田スタジアムなので、
あまり大きな声で文句は言えないけど、
中立地で行われるべき一発勝負のカップ戦の決勝の地が、
真っ赤に染まった完全アウェイの埼玉スタジアム。

同じ場所で完膚なきまでに叩きのめされた、
2週間前の二の舞になるんじゃないかと言う恐れもあったけど、
十分勝機を感じさせる試合をしてくれたガンバの選手達には、
拍手を送りたいね。



2週間前の試合では、先制点を許したことが試合を難しくしてしまったけど、
この試合では、前半に幸先よく先制できたので、
あとは、浦和の攻撃を凌ぎつつ、あわよくばカウンターでもう1点と言う、
これまでガンバが浦和を降してきた試合と同様の展開に持ち込むことができた。

50m独走ドリブルから先制点を挙げたアデミウソンは、
ラフプレーで退場になった2週間前の姿からは打って変わって、
敵陣で孤立しながらもボールを受ければ浦和のDF陣に脅威を与え続けていたね。

ただ、普段は行わない、前線からの守備のタスクもこなしていたことで、
いつもの試合より早くガス欠を起こしてしまった。

足の止まったアデミウソンを見て、長谷川健太は長沢を投入したけど、
その長沢がアデミウソンのタスクを引き継ぐことができなかったのが痛かったね。

ピッチに入って早々にイエローを貰い、浦和の選手に強く当たれなくなった上に、
前でボールが収まらないのでDFラインも上げられず、
押されっぱなしになってしまった。

同点に追いつかれ、呉屋が投入されて以降はサイドハーフでプレーしていたので、
持ち味を発揮するのは難しかったとは思うけど、
本来の持ち場であるはずの1トップでプレーしていた時の長沢には、
更なる奮起を促したい。



結局、試合は延長を含めた120分で決着がつかずPK戦に。

東口がPKを止めるイメージが出来なかったので、
PK戦になったら嫌だなと思ってたガンバサポは僕だけじゃなかったはず。

ただ、相手の西川も浦和に移籍してから一度もPKを止めていなかったらしく、
両軍のサポーターが同じ思いでPK戦を見つめていたと後で知って、
今になって、なんとも滑稽な状況だったんだなと思うね。

西川って、代表でPKを止めていた記憶があったから、
てっきり、PKが得意なのかと勘違いしてたわ。

何か、両者ともに代表のGKなのに、
こんな話をしていていいのかと言う気がしなくもないけど。



そんな、両軍のGKがPK苦手と言う状況で行われたPK戦は、
ガンバの4人目のキッカーの呉屋のシュートが西川に防がれたのに対し、
浦和は全員が成功し、浦和に軍配。

呉屋は、PKを失敗しただけでなく、
延長後半に放ったシュートが、ゴールライン上で森脇にクリアされるなど、
この日もツキに見放されてしまった。

呉屋は、J3を見ている人には得点を挙げるイメージが出来るんだろうけど、
J1で挙げたゴールは、ルヴァンカップのアウェイ広島戦での1点だけと、
惜しいシュートは多いんだけど、決まらないという印象がどうも拭えない。

ただ、裏抜けの上手さやシュートセンスの高さは、
素人目に見ても非凡なものを持っていると思うので、
このPK失敗の悔しさを糧に、今季決まらなかったシュートを、
決めてくれる選手に成長してくれることを期待している。



自分の応援しているチームがタイトルを争う試合をしているのは、
本来、サポーター冥利に尽きるものなんだろうけど、
やはり、対戦相手のチームが喜ぶ姿を見るのは何回経験しても悔しいもの。

今季のリーグ戦は、もうCS出場の可能性はほぼ無いので、
狙うは天皇杯っていう姿勢になりがちだけど、
一応、リーグ戦もあと3試合残っているので、
サポーターとしての職務を果たすため、来週は日産に行ってきます。



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2016年10月12日

日本の土俵で相撲を取ってくれたのに白星は挙げられなかった



日本11オーストラリア


我らが日本代表の、昨今の体たらくなパフォーマンスでは、
大敗もあり得るんじゃないかと思っていたけど、結果はドロー。

グループ最大のライバルであるオーストラリア相手に、
アウェイで勝ち点1という結果は悪くないという見方もできるけど、
十分勝機はあったと思うので、どちらかというと勝ち点2を落とした感があるね。

今後の試合で順調に勝ち点を積み上げていけると断言できるほど、
今の代表の状態は良くないので、勝てる試合で勝てなかったことが、
後々、響かなければ良いんだけども。



ポステコグルーが率いる今のオーストラリアは、
ポゼッションスタイルを志向しているということもあって、
ボールを繋いで日本に立ち向かってきたけど、
一昨年のブラジルW杯で、アルジェリアを率いてドイツを苦しめたように、
元来、ハリルホジッチはカウンターを得意としている監督だから、
どちらかと言うとこの手の相手は組み易かったんじゃないだろうか。

実際、前半の早い時間に決まった原口元気の先制ゴールも、
相手のパスを奪っての見事なカウンターだったし、
相手の狙いを逆手にとって、自分たちのペースに持ち込むことができたと思う。

試合前に小林悠も言っていたけど、
これまでの日本とオーストラリアの試合のように、
直線的にゴールに向かってこられる方が、
フィジカル差が顕著に表れるので、日本としては嫌だったね。



ところが、比較的狙い通りに試合を進めながら、追加点を奪えずにいると、
後半、オーストラリアの布陣変更に対応できず、
バタバタしている間にPKを献上。

これを、埼玉スタジアムで行われたブラジルW杯予選で、
本田圭佑がシュウォーツァーから決めたPKのお返しとばかりに、
ジェディナックがど真ん中に蹴り込んで同点に追いつかれてしまった。

まあ、軽率なファウルだったけど、
原口のこれまでのW杯予選での活躍を見てると、
一概に彼を責めることはできない。

ましてや、オーストラリアのような強豪相手に、
無失点で終えることができるなんて、そんなムシの良い話なかなか無いしね。



ただ、個人的に気に入らないのが、同点に追いつかれてから、
小林悠に代えて清武を投入するまでの間、
ハリルホジッチが何も動かなかったこと。

ホームの大観衆の前で勝利を挙げたいオーストラリアが、
WBをかなり高い位置に残して前掛かりになっていたので、
同点に追いつかれてすぐに浅野を投入し、
ひたすらDFラインの裏を狙わせても良かったんじゃないだろうか。

また、先制点の場面でアシストを決めたとはいえ、
その後は効果的な働きが出来ていなかった本田を、
もっと早く見限っても良かったんじゃないだろうか。

そんな思いとは裏腹に、後半アディショナルタイムに、
まるで時間稼ぎのために残しておいた3枚目の交代カードで、
原口に代えてCBの丸山を投入するあたり、
ハリルホジッチは本当にこの試合に勝つ気があったんだろうかと疑いたくなるね。



次戦はホームでサウジアラビアと。

グループの草刈り場という立ち位置のタイやイラクと違って、
現実的にW杯の出場権を懸けて戦う相手なので、
是が非でも勝ち点3を獲りたいところやね。

仮想サウジという位置付けなのかどうかは知らないけど、
金曜日の夜に陸の孤島のカシマスタジアムでオマーン戦と言う、
どの客層をターゲットにしているのかわからん親善試合も組まれているので、
しっかりと準備して試合に臨んでほしいね。



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2016年10月9日

ようやく仕事した藤本淳吾



日産行ってきました。





ガンバ大阪11横浜F・マリノス



トーナメント表の反対側の山では、
1st legで既に決勝進出は決まったようなものなのに、
浦和がさらにこれでもかとFC東京を痛めつけているのに対し、
こちら側は一度も試合に決着をつけずして、
アウェイゴールというルールを最大限に活用しての決勝進出。

まあ、ホームでの1st legをスコアレスで終えた時点で、
決勝に勝ち上がるとしたら、
お互いに最少得点でのドローというパターンかなと思っていたので、
注文通りと言えば注文通りだったんだけどね。



1st legではパトリックを1トップで起用したけど、
この試合では、アデミウソンの1トップに遠藤がトップ下だった。

高さと強さを兼ね揃えるマリノスのDF陣に対抗するのではなく、
地上戦を挑むという意図だったんだろうけど、ガンバに高さが無い分、
サイドからのクロスやCKは与えてもOKという感じで守られてしまって、
セットプレーの数やクロスの本数の割には、
決定機は生み出せなかったかなという印象。

前半の決定機と言えば、アデミウソンが榎本を交わして放ったシュートを、
ゴールマウスに帰陣したパク・ジョンスが、
顔面でクリアした場面ぐらいだったかな。

それ以外は、お互いにミスが出るのを待って、
様子を窺うような展開が続いていたと思う。

まあ、マリノスと試合をすると、アウェイゴール云々関係無しに、
いつもこんな感じと言えるけども。



後半に入ると、攻勢を強めたのはマリノス。

右サイドの角度の無いところから、伊藤翔にゴールを決められ、
先制を許してしまった。

帰宅してからVTRで見たけど、丹羽がオフサイドトラップをミスってるし、
金正也が途中で追うの止めてるし、藤ヶ谷は触れなくもないし、
結構、ダサい失点だったね。

決勝で浦和相手にこんな守備をしていたら、即・命取りになるので、
しっかり修正して決勝を迎えてほしいと思うわ。



ただ、失点した後に、すぐに同点に追いつくことができたのは素晴らしかった。

藤本の右足のクロスを遠藤が決めたという形だったけど、
10月にして藤本はこれがガンバ移籍後初アシストだとか。

このブログでも何回か藤本には触れたけど、
正直、藤本に対して良いイメージを持っていないガンバサポは、
僕だけじゃないと思うし、この試合でアシストしたからと言って、
すぐに手の平を返すことはしない。

ただ、なかなかガンバにフィットできず、
2ndチームでのプレーも余儀なくされたけど、
地道に頑張ってきたことがようやく結果に表れたのには、
素直に良かったなと思う。

今季、残された試合の数は少ないけど、この試合のように、
これまでの低調なパフォーマンスを帳消しにするような活躍を見せて欲しいね。


決勝の対戦相手は浦和レッズ。

つい先日、決勝の地と同じ埼玉スタジアムで対峙した浦和は、
スターを手にしたマリオ状態だったので、
これに勝利するのは、非常に難しいミッションだと思う。

また、昨季のリーグ杯決勝でも、埼玉スタジアムで、
鹿島に悔しい思いをさせられているので、
それを晴らしたいという気持ちもあるしね。

ただ、逆に色々と考えて気負いすぎるのもあれなので、遠藤が言うように、
サポとしても「普段通りに」15日の決勝戦に挑みたいと思います。


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2016年10月6日

劇的勝利の歓喜に浸るべきか、問題が先送りになったことを憂うべきか



日本21イラク


つい5日前に、素晴らしいサッカーをするホームチームとは比例せずに、
空席が目立つ埼玉スタジアムを目の当たりにしたけど、
うだつのあがらないサッカーを繰り広げている日本代表のホームゲームで、
埼玉スタジアムが5万7千人の観衆で埋まるのを見ると、
代表戦はまだまだ魅力的なコンテンツなんだなと、改めて認識させられる。

個人的には、Jリーグも代表戦に負けないぐらいの魅力があると思ってるけど、
なかなかそっちの方は理解してもらうのは難しいみたいね。



この試合で、ボランチに柏木を起用したことから、
ボールを自分たちで動かしていこうという、
ハリルホジッチの意図が見て取れたけど、
この日の埼玉スタジアムはピッチコンディションが悪く、
パスサッカーをするには適していなかったので、狙いが外れた感があったね。

対するイラクは、前時代的なキックアンドラッシュで、
直線的に西川の守る日本のゴールを目指してきたので、
ピッチコンディションの影響は受けずに、
狙い通りのサッカーを展開できていたと思う。

ところが、そんな中で先制点を挙げたのは日本。

中盤でボールを奪った原口が、長い距離を走ってゴール前へ走り込み、
清武からのクロスをヒールで合わせてゴールへ流し込むという、
原口の献身性と技術の高さの両方が見られた素晴らしいゴールだったけど、
多くの人が言うように、本田から清武に出たパスはオフサイドだったね。

誤審もサッカーと言えばそれまでだけど、
イラクは、先日のサウジアラビア戦でもPKを2本も取られているので、
なんとなく同情したくなる気もするけども。



1点ビハインドになったにも関わらず、
イラクがそこまで前掛かりになって攻めてくる様子もなかったので、
ゴール前へ送られるロングボールをきっちり対応しておけば、
勝ち点を落とすことはないかなと思っていたら、
距離のあるFKをゴール前へ入れられると、
酒井高徳が競り負け、同点ゴールを許してしまった。

ホームでこれ以上失態を重ねられないハリルホジッチは、
勝ち越しゴールを奪うべく交代のカードを切るけど、
ドローでもOKと言わんばかりに自陣へ引きこもり、
事あるごとにピッチへ倒れて時間稼ぎをしているイラクに対し、
スペースが無いと活きない浅野を投入するという矛盾。

さらには、パワープレーをするにも長身FWを招集していないので、
吉田麻也をゴール前へ上げるという、
一昨年のブラジルW杯のギリシャ戦で見たような采配に、
頭を抱えたのは僕だけじゃないだろう。

結果的に、吉田麻也が受けたファウルで得たFKから、
J2で3位という素晴らしい成績を挙げているチームのボランチが、
決勝ゴールを決めて勝利を収めることができたけど、ロシアW杯最終予選で、
ここまで1ポイントも勝ち点を挙げてないイラク相手に、
ホームでこんな試合をしているようでは、
次戦のオーストラリアとのアウェイ戦に向けて頭が痛いわ。



オーストラリア戦は、酒井宏樹が累積警告で出場停止だけど、
あの監督のことだから、ここに来て国内組を抜擢するとは考え難いので、
ベタに長友を起用するだろうな。

この試合でも、出場機会に恵まれていない海外組は、
お世辞にもコンディションが良いとは言えなかったので、長友を起用することで、
これ以上動けない選手を増やすのはイケてない感じもするけど、
代表メンバーの所属クラブの箔だけは、
グループ最大のライバルであるオーストラリアを凌ぐと思うので、
その威光でなんとかねじ伏せたいところやね。



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2016年10月5日

八面六臂、獅子奮迅、縦横無尽の倉田秋



ガンバ大阪00横浜F・マリノス


いつもなら、マリノスと試合をしてスコアレスドローという結果に終わると、
「今日も塩分濃度高めだったな」といった具合に振り返ることが多いけど、
ここ数試合、大味な試合が続いていたせいか、
お互いに1点も入らない試合にもかかわらず、非常に見応えのある好ゲームだった。

激しい球際の攻防を繰り広げるフィールドプレーヤー達も然ることながら、
好セーブを連発してゴールマウスを死守する榎本に対抗して、
我らが藤ヶ谷も東口の穴を感じさせないプレーを見せてくれたことで、
試合が引き締まったように思う。

まあ、前半開始早々に金正也がマルティノスにプレゼントした時は、
思わず鼻水が出そうになったけども。



この試合のキーマンは、ベンチ外になった遠藤に代わり、
キャプテンマークを巻いた倉田秋。

トップ下のポジションで自由を与えられると、
ピッチの至るところへ現れてボールを受けては前へ運び、
ガンバの攻撃を力強く牽引。

まあ、シュートが下手なのがこの選手の惜しいところではあるんやけども、
マリノスの守備陣にとって、一番厄介な選手だったことは間違いないと思う。

ただ、この試合で倉田が果たした役割は、攻撃面だけでなく、
守備面についても大きかった。

ここ数試合、ガンバの失点が増えた要因の一つとして、
相手のボランチのところへのプレッシャーが甘いというのが挙げられる。

まあ、これは、攻撃面で違いを作れるアデミウソンをトップ下で起用することと、
トレードオフな関係なので致し方無い部分ではあるんやけど、
この試合では、中町や喜田にボールが入った時に、
倉田がしっかりと寄せていたため、
相手のボランチに自由にビルドアップを許さなかった。

後半に、得点を狙って呉屋とアデミウソンを投入するも、
却ってマリノスに攻め込まれたのは、倉田をサイドへ追いやったことで、
相手のボランチにプレッシャーがかからなくなったからだと思う。

この試合のパフォーマンスを見て、2nd legではどう出るか、
長谷川健太の用兵に注目したいね。



できればホームで勝って日産での2nd legに臨みたかったけど、
ここ数試合、失点が続いていた中で、
完封することができたのは大きな収穫だと思う。

2nd legで1点でも奪えれば、
試合に負けない限り埼玉スタジアムへの切符を手に入れられるので、
ややガンバが有利という見方もできるしね。

ただ、そのためには、中澤がたちはだかるマリノスの守備陣を破るという、
非常に難しいミッションをクリアしなければいけないけど、
22日の日産でのリーグ戦に出場できない分、
アデミウソンが9日の日産で暴れてくれることに期待しています。



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2016年10月2日

2016年シーズン、リーグ戦終了のお知らせ



埼玉スタジアム行ってきました。





ガンバ大阪04浦和レッズ


2年前と同じようなシチュエーションで迎えた試合だっただけに、
この試合に対する期待感は高かったんだけど、
今となってはそんな事を考えていたことに恥ずかしさを覚えている。

年間順位で2位と4位の試合とは言っても、
その間に隔たる壁のあまりの高さに心が折れそうなほど、
チームの完成度の差を見せつけられた試合だった。

また、自分たちのプレーが上手くいかないことによるストレスからか、
ラフプレーが目立ち、大敗にさらにケチがつく格好になってしまった。

アデミウソンの退場や、審判が廣瀬じゃなくても、
どのみち同じ運命を辿ることになっていたと思う。



ここ数年、浦和との対戦成績は良いけど、
試合内容で浦和に劣っていたのはいつものことだった。

それでは、なぜ、これまでガンバが浦和に勝てていたのかというと、
守備陣の奮闘により、浦和の攻撃を凌ぎ続け、
浦和が徐々に前掛かりになったところを、
カウンターで仕留めるという戦い方がハマっていたからである。

ところが、この試合では、早い時間で先制点を与えてしまい、
ガンバが前に出ざるを得なくなったことで、
相手の土俵で試合をさせられることになってしまった。

思えば、前節の東京戦や、それ以前の数試合に於いても、
自陣でのミスや、寄せの甘さにより易い失点を繰り返していたので、
それを改善しなかったことにより、大きなツケを払わされる格好になったね。

元来、長谷川健太のサッカーは、守備のサッカー。

球際の激しさ、運動量、功から守への切り替えの早さ等々、
もう一度、原点に立ち帰って自分たちの本来の姿を思い出してほしいね。



これだけ完膚なきまでに叩きのめされたので、
良かった部分を挙げるのは難しいけど、敢えて挙げるとしたら呉屋と今野かな。

試合後、長谷川健太が、敗因の一つとして、
ボランチのところに厳しく寄せられて機能不全を起こしたと言っていたけど、
別に、この試合で初めて浦和が採用した戦術というわけではないはず。

これまでの浦和戦では、ボールを奪ったら、
裏へ走るパトリック目掛けてシンプルにロングボールを送っていたので、
浦和の前からのプレスを無効化することができ、
さらにその間にガンバのDFラインを上げることができていたんだけど、
足元で受けたがるアデミウソンと長沢では、
攻守両面に於いてロングボールを有効に使えなかった。

今野が入って、バイタルエリアでボールが奪えるようになると、
シンプルに裏へ抜ける呉屋に対して長いボールが送られるようになり、
徐々にガンバが敵陣へ攻め入る回数が増えたように思う。

まあ、今野が投入された時には、試合の大勢が決していたので、
浦和がペースを落としていたというのもあるけど、
ガンバが浦和と対峙する方法を再確認することはできたんじゃないだろうか。



この敗戦により、CSの出場権がほぼ消滅したため、
今季のリーグ戦は事実上終了したと言ってもいいだろうね。

これだけの大敗の後だと切り替えるのは難しいけど、
ミッドウィークにはルヴァンカップのマリノス戦を控えているので、
メンタルを上手くコントロールしてほしいね。

マリノス戦では、いつも俊輔にやられているイメージだけど、
負傷により欠場が濃厚。

さらに、今、Jリーグで一番キレているといっても過言では無い、
齋藤学が代表に招集されて不在のため、付け入る隙は十分にあるはず。

元代表である、中澤と栗原の両CBが待ち受ける守備陣を破って、
2週間後にまた埼玉スタジアムへ戻りましょう。



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