2017年12月9日

井手口がゴールを決めなければ、ただの中村航輔のセービング練習だった



日本10北朝鮮


代表戦と言えば、どれだけ内容に乏しいサッカーをしていたとしても、
集客が見込めるコンテンツだと思っていたのだけど、
土曜日且つ、晴天での開催にも関わらず、
この日の味の素スタジアムには空席が目立った。

相手が北朝鮮と言うのもあったのだろうけど、
それ以上に、普段、代表の試合でスタジアムを埋めている観客のほとんどは、
海外組目当てのミーハーファンだということが浮き彫りになった結果だと思う。

また、僕のようなJリーグファンは、
先週の時点で今季のサッカーの日程は終わった感じになっている人も多いだろうから、
このE-1という大会の注目度が低くなってしまうのも仕方が無いのだろうね。



この試合の北朝鮮は、日本にボールを持たせ、
自陣でしっかり守備ブロックを形成してきたわけだけど、
ボールを奪って縦に速く攻めるという戦い方を採用している日本にとって、
敵陣にスペースが見い出せないこの手の相手はどうも分が悪い。

普段、代表でプレーしていない選手が多く、連携が拙いことも相まってか、
ボールは保持するものの、なかなかシュートまで持ち込めないという、
某在阪クラブのような攻撃になってしまっていた。

まあ、もっとも、件の在阪クラブの攻撃陣は、急造では無いですが。

ただ、ボールを奪って早く攻めるという戦術は、
日本より強いチームとばかり戦うW杯で、
結果を残すためのアプローチとしては悪くないのだろうけど、
相手に合わせて戦い方を変えるという考えはハリルホジッチの中に無いんでしょうかね。



逆に、日本がやりたいサッカーをやっていたのは北朝鮮の方だった。

自陣に敷いた守備ブロックでボールを奪い、
シンプルに縦にボールを送ることで、何度も日本のゴールを脅かしていたね。

北朝鮮の選手の拙攻と、中村航輔のセービングが無ければ、
もっと大差がついてもおかしくない試合だったように思う。

特に、この試合での中村航輔は出色のパフォーマンスだった。

ガンバサポーターとしては、東口に頑張って欲しい気持ちはあるのだけど、
この試合での中村航輔の活躍を見て、
ハリルホジッチの中で序列が入れ替わっても何ら不思議はない。

中国戦と韓国戦で東口に出番が訪れるかはまだわからないけど、
次のチャンスで相当アピールする必要があるなと感じたね。



川又のシュートが北朝鮮のGKに防がれた時に、
スコアレスドローも覚悟したのだけど、
“ファーギータイム”に井手口のミドルシュートが炸裂してサヨナラ勝ち。

北朝鮮の選手に当たって、若干コースが変わったシュートではあったけど、
あの手のボールをふかす日本人選手が多い中で、
低く抑えた見事なシュートだったと思う。

それにしても、アディショナルタイムに足が攣った北朝鮮の選手は、
時間稼ぎのつもりで転んでいたのもあったのだろうけど、
結果的に、アディショナルタイムを長くしてしまい、
日本が先制する時間を与えることになるなんて皮肉なものだね。



次戦は中国戦。

この試合を見る限りだと、劇的に内容が良くなる可能性は低いと思うけど、
粘り強く戦って、勝ち点3を積み上げて欲しいと思います。



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