2018年12月31日

ブログ移転のお知らせ



幣ブログの管理人、山岸貴嗣です。

2018年も僕の拙いブログを読んでくださってありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

突然ですが、タイトルにもあるように、ブログを移転することにしました。
新しいブログは以下のURLになります。

http://pdnannex.com/

これまで僕のブログはGoogleのブログサイトであるBloggerのメリットを生かし、
Google+のコミュニティと連動させていたのですが、
来春のGoogle+の個人向けサービス終了にあたり、
Bloggerでブログを続けるメリットが見いだせず、
WordPressで新しくブログを開設することにしました。



思えば、このブログを始める前はmixiの日記でガンバ大阪のことを書いていたのですが、
ブログ村とAOQLO PEOPLEに参加されている
他のガンバサポの皆さんのブログを読んでいるうちに、
自分もその輪に加わりたいと思うようになりました。

そこで、ガンバ大阪のチームカラーである青黒を意味するイタリア語のNerazzurroと、
当時僕が通っていた大学の近くにあったゲームセンターのPalazzoをくっつけて、
青黒の館という意味のPalazzo De Nerazzurroという
若気の至り感丸出しの名前でブログを開設したのは、2008年の5月の話。

新しいブログのタイトルは何にしようかと思ったのですが、
10年以上続いたブログのタイトルに愛着を感じていたこともあり、
Palazzo De Nerazzurro Annex(青黒の館別館)を短くして、
PdN Annexというタイトルで再スタートを切ることにしました。



ブログ開設から10年7か月の月日が経ち、
当時は大学生だった僕も三十路を過ぎてしまいました。

また、ブログを始めた当初は大学生の日記の延長戦上だったので、
今読み返すと文章があまりに幼すぎて恥ずかしさを覚えるのですが、
自分の成長の記録としてこのブログは消さずに残しておこうと思います。

TwitterやFacebook、Instagramなど、
自分を発信するSNSは多様化してきていますが、
文章で自分の想いを綴りたい僕にとって、
ブログはいつの時代も優良なコンテンツでしたし、これからもそうあり続けるでしょう。

重ね重ねになりますが、このブログを読んでくださった皆さん、
今までありがとうございました。

また、新しい家でお会いできることを楽しみにしております。



2018年12月31日 山岸貴嗣





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2018年12月21日

2018年シーズン・参戦記録



12月1日を以って2018年シーズンが終了したので、
最近の国内サッカー関連の話題は移籍マーケットと、
来月から始まるアジアカップが中心と言ったところ。

我がガンバ大阪は他チームに比べて静かなオフを過ごしている感があるけど、
これも、夏場までJ2降格危機に瀕していた古巣をシーズン途中から指揮し、
終盤の9連勝に象徴されるV字回復で見事にJ1に残留させた、宮本恒靖監督のおかげ。

もしJ2に降格していたらこうはいかなかっただろうからね。

さて、無駄話もそこそこに、
毎年恒例の参戦記録の振り返りをしたいと思います。


【2018年シーズン・参戦記録】
3月3日 J1 vs鹿島 @カシマ 0-1 負け
3月10日 J1 vs川崎 @等々力 0-2 負け
3月31日 J1 vsFC東京 @味スタ 2-3 負け
4月21日 J1 vsセレッソ @吹田 1-0 勝ち
4月25日 J1 vs湘南 @平塚 0-1 負け
5月5日 J1 vs札幌 @厚別 0-2 負け
5月12日 J1 vs横浜 @日産 1-1 引き分け
6月9日 LC vs磐田 @ヤマハ 3-2 勝ち
6月30日 J3 vs相模原 @ギオン 3-2 勝ち
8月5日 J1 vs名古屋 @トヨタ 2-3 負け
8月19日 J1 vs仙台 @ユアテック 1-2 負け
9月9日 LC vs横浜 @日産 1-3 負け
9月30日 J3 vsFC東京 @西が丘 2-2 引き分け
10月6日 J1 vsセレッソ @長居 1-0 勝ち
10月7日 J3 vs鳥取 @吹田 2-0 勝ち
11月3日 J1 vs浦和 @埼玉 3-1 勝ち
12月1日 J1 vs柏 @日立台 2-4 負け


17戦、6勝2分9敗


関東アウェイがシーズン序盤に集中したことと、ガンバの不調時期が見事にリンクし、
昨シーズンに続き過去最多タイの9敗をマーク。

確かに試合を見に行く度に負けていた感覚があるけど、
そんな体たらくぶりで2桁敗戦に達していなかったのがむしろ意外だった。

また、今季の目標の一つに長崎のアウェイに参戦することがあったけど、
札幌のアウェイと天秤にかけて断念。

結果的にどちらを選んでも目くそ鼻くそだったけども、
長崎には機会があれば是非行きたいと思っているので、
1年でのJ1に戻って来ることを期待したい。

来季の目標は、大分がJ1に定着していた時代から、
ずっと行こうと思っていて行けていない大分アウェイ参戦。

あとは、ミーハー気質全開で神戸戦を見に行くことかな。



最後に、また別の記事で改めてアナウンスさせてもらいますが、
来年からブログを移転しようと思っています。

10年半に渡り続けてきたこのPalazzoDeNerazzurroは、
Googleのブログ機能であるBloggerを使って運営してきたのですが、
更新通知に使っていたGoogle+が終了するにあたり、
WordPressで新しく仕切り直そうと思った次第です。

ただ、移転するとは言ってもこのブログを削除するつもりはないので、
またふと過去記事が読みたくなったら遊びに来てくれると幸いです。




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2018年12月10日

すっかりオリヴェイラのチームになった浦和レッズ



天皇杯決勝行って来ました。





浦和レッズ10ベガルタ仙台


準決勝に進出していた鹿島がクラブW杯に出場する影響とは言え、
元日決勝のイメージが強い天皇杯の決勝が、リーグ戦の最終節の1週間後、
しかも日曜日のナイターで開催されるというのは違和感しかない。

また、国立競技場が改修中なので致し方ないとは言え、
一発勝負のカップ戦の決勝にも関わらず、
開催地が浦和のホームである埼玉スタジアムというのも仙台に同情したくなる。

ましてや、2016年のルヴァンカップ決勝で、
仙台と同じように完全アウェイの埼玉スタジアムで浦和と対戦することになった、
我々ガンバサポーターなら尚更だろう。

試合前は、仙台サポーターの声援が、
浦和サポーターの声援にかき消されるという状況を想像していたけど、
この試合に駆け付けた仙台サポーターは、
浦和サポーターの歌声が響く埼玉スタジアムの中でも、
しっかりとその声をピッチで戦う選手たちに届けていた。

惜しくも試合には負けてしまったけど、この試合のベガルタ仙台は、
ピッチで戦った選手達だけでなく、ゴール裏から声援を送り続けていたサポーターも含め、
拍手を送るに値するグッドルーザーだったと思う。



天皇杯を制し賜杯を手にした浦和は、来季のACLの出場権を獲得することになった。

かつてペトロヴィッチが率いていた頃の浦和は、
破壊力抜群の華やかな攻撃陣を擁する反面、
ここ一番で勝てないという脆さも併せ持っていたチームだった。

ところがこの試合では、先制点こそ年に1回お目にかかれるかどうかという、
宇賀神のスーパーボレーという華やかな形で奪ったけど、
その後はしぶとく仙台の攻撃を凌ぎ切って勝ち切るという、
逞しい試合運びをするチームに生まれ変わっていた。

思えば、シーズン序盤は成績が振るわずに、
昨季のACLを制した堀監督に代えて大槻ヘッドコーチを暫定監督に据えるなど、
お世辞にも順調とは言えなかった浦和だったけど、
鹿島で黄金時代を築いたオリヴェイラが監督に就任すると、
徐々にブラジル人の老将が持つ勝利のメンタリティが植え付けられていった。

クルピの耄碌した采配を毎試合のように見せつけられていたガンバサポーターの僕は、
日本を離れて7年経つオリヴェイラの就任を懐疑的に見ていたのだけど、
チームに規律を植え付けるリーダーシップと、
選手を奮い立たせるモチベーターとしての才は少しも錆びついていなかった。

まあ、もうガンバは宮本監督の下、建て直しに成功したので、
今さらクルピに関してこれ以上どうこう言うのもあれなのだけど、
結局のところ、同じブラジル人監督でも通用する人と通用しない人を見極められなかった
梶居の責任というところに帰結するのかなと思う。


これまでガンバと浦和はタイトルが懸かった試合で幾度も鎬を削ってきたけど、
ここ数年はタイトルが絡まないところで相まみえていた。

ただ、就任して約半年でここまでチームを仕上げてきたオリヴェイラが、
来季は開幕から指揮を執る。

ライバルの復権は我々にとって脅威ではあるけど、
またタイトルが懸かった試合で埼玉スタジアムに訪れることになるかもしれないと思うと、
今から来季が待ち遠しいね。

まあ、それは今季の終盤の9連勝した時のような強さを、
来季もガンバが発揮できればの話なので、よそのことを気にするよりも、
まずは自分たちが来季に向けてしっかりと準備をすることが大切だけども。















2018年12月1日

10連勝は来年のお楽しみということで



日立台行って来ました。



ガンバ大阪24柏レイソル


柏の選手たちの顔ぶれを見て、
「なぜこのメンバーでJ2に降格するんだ」って思うのは僕だけじゃないはず。

実際、この試合に於ける柏の戦いぶりは、
ガンバの低調なパフォーマンスを差し引いても17位のチームのそれでは無かった。

そんな柏のJ2降格の原因は端的に言えば人災だと思う。

僕は柏のサポーターでは無いので、
クラブの内情をそこまで把握しているわけでは無いけど、
試合後にフロントを糾弾する横断幕がホーム側ゴール裏から掲げられたように、
このクラブがフロントに問題を抱えていることは傍から見ていても明らかだった。

ピッチとスタンドの距離が近く、臨場感のあるスタジアム。
そんなスタジアムに独特の雰囲気を作り出す熱狂的なサポーター。
トップチームに優秀な選手を送り続ける下部組織。

これだけの財産を持つクラブがJ2に甘んじていてはいけない。

2020年シーズンのJ1リーグでこの試合の借りを返させて欲しいね。



と、まあ、先週の長崎戦に続き上から目線の文章を書いてしまったけど、
フロントに問題を抱えているという点では、ガンバも同じなんだけどね。

その点で言えば、柏のサポーターの気持ちを一番理解できるのは、
我々ガンバサポーターなのかもしれない。

そんなガンバのフロントの諸悪の根源だった梶居を施設管理部長に左遷し、
松波を強化部長に据えたことで一応の粛清に成功したようには見えるけど、
新体制でのフロントはまだ何も成し遂げていない。

新戦力の補強然り、ファンウィジョをはじめとする既存戦力の引き留め然り、
来季に向かっての戦いはもう既に始まっている。



ガンバはこの試合にクラブ新記録となる10連勝が懸かっていたけど、
残念ながら柏の前に屈してしまった。

まあ、連勝期間中も、相手を圧倒したような試合は無かったし、
クロスバーやゴールポストなど運に助けられる場面も多かったので、
いつこんな形で負けが訪れてもおかしくなかったとは思う。

ファンウィジョがこの試合を欠場したことで、
攻撃がシュートで終わらないことが多く、
不用意なボールロストからカウンターを食らう場面が多かった。

なんだかんだ2点取っているので攻撃面での不在の影響はそれほど感じなかったけど、
ファンウィジョのシュート意識の高さは、
守る側から見てもありがたいというのを痛感させられたね。



これで2018年のJ1リーグも全ての日程が終了。

去年の夏から今年の夏までは悪い夢を見ているかのようで、
ガンバを応援することが辛い時間を過ごしていたけど、
9月から始まった連勝で、再びガンバを応援することの楽しさを思い出すことが出来た。

崩壊していたチームの監督を引き受け、
見事にV字回復させた宮本恒靖には感謝してもしきれないぐらいだ。

ただ、今季のガンバの成績は勝ち点48の9位と、
本来このクラブがいるべき順位では無いと思っている。

来季は、アウェイゴール裏に掲げられた横断幕に書かれているように、
いるべきところへ戻ろう。

我々も引き続きスタジアムに”圧”を生み出せるようにサポートさせてもらいますよ。



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2018年11月24日

V・ファーレン長崎、またJ1のピッチで会おう



ガンバ大阪21V・ファーレン長崎


J1リーグのこれまでの歴史に於いて、
これだけ同情されながらJ2に降格した最下位のチームがあっただろうか。

これまでJ1リーグで最下位になったクラブの最多の勝ち点数は、
2009年の千葉の27なので、ここまで29の勝ち点を積み上げた長崎は、
それを上回る成績を残している。

2018年J1リーグの史上類を見ないハイレベルな残留争いにより、
J1残留に必要な勝ち点数が多くなってしまったことで、
J2降格の憂き目に遭ってしまったものの、
例年であれば残留してもおかしくない戦いを見せていたと思う。

ただ、どんな慰めや同情の言葉を受け取っても、長崎のサポーターの心中は複雑だろう。

戦力やチームの予算に鑑みてもこの結果は致し方ないとは言え、
自分が応援するクラブが敗北を重ねJ2に降格する姿は見たくないものだ。

個人的に、今季も2013年も長崎のアウェイには参戦出来なかったので、
次回の対戦時には是非とも長崎の地を訪れたいと思っている。

来季のJ2リーグの舞台では、今季のJ1で培った経験を糧にして、
1年でのJ1復帰を達成して欲しい。



と、まあ、偉そうなことを書いてしまったけど、
一歩間違えたら長崎の立場にいたのは
自分たちだったかもしれないというのは忘れてはいけない。

8月にアウェイで鳥栖に0-3で敗れた時は、それこそJ2降格を覚悟したものだけど、
よくぞここまで建て直したものだとしみじみ思う。

そりゃあ、過去2シーズン、ホーム最終戦セレモニーに姿を現さなかった山内社長も、
機嫌が良くなって挨拶に出てくるわな。(案の定ブーイングされてたけど)

ただ、「一時はどうなるかと思ったけど、最後は強いガンバが見られてよかったね、
めでたしめでたし」とするんじゃなくて、同じ過ちを繰り返さないためにも、
きちんとPDCAサイクルのCとAの部分を行ってほしい。

その旗振りをしなければいけないのは誰だかわかっているよね?



今節の一番のトピックスは、
累積警告で出場停止の倉田に代わって先発出場した中村敬斗のJ1初ゴールかな。

クルピが監督だった頃はコンスタントに出場機会があった中村だけど、
そこで結果を残すことが出来ず、
宮本監督になってからの主戦場はもっぱらJ3のU-23チームだった。

ただ、クルピ時代に結果を残せなかったのは、
中村のプレーが悪かったと言うよりも、チーム状態が悪く、
チームとして中村をのびのびとプレーさせることが出来なかったことが大きいと思う。

宇佐美が中村と同じ年の頃には、J1リーグで7得点を挙げたけど、
あの頃は、チームに宇佐美をのびのびとプレーさせるだけの余裕があったからね。

運動量が少ないなどの批判もある中村だけど、
家長や宇佐美、堂安といった選手たちを見てきている我々ガンバサポーターであれば、
中村が才能のある選手だということは理解しているはず。

千葉県出身、三菱養和ユースで育った中村が、
何のゆかりもない大阪のクラブを選んでくれたのも何かの縁だし、
我々にはこの才能を育てて世界に送り出す義務がある。



次節はアウェイで柏と対戦。

ここまで来たら次節で10連勝といきたいところだけど、
今節、9年ぶりのJ2降格が決まった柏は、
幸か不幸か残留争いのプレッシャーから解放されている。

それこそ、ガンバがJ2降格した2012年シーズンの天皇杯で決勝進出したように、
精神的に開き直って彼ら本来のパフォーマンスを発揮する可能性がある。

ただ、今のガンバはそんな柏を退けるだけの力を備えているはず。

今節、ゴールを奪えずに連続ゴールが6試合でストップしたファンウィジョが、
日立台でチームを勝利に導くゴールを挙げてくれることを期待している。




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2018年11月20日

夢の続きは年明けのUAEで



日本40キルギス


先日のベネズエラ戦後のブログにも書いたけど、
この試合の位置付けってチームの強化と言うよりも、
アジアカップ前最後の試合に快勝してチームを景気づけるものだという認識なので、
4-0という結果だけ見れば目的は果たせたかのように思う。

ただ、内容を見ると、2-0から3-0になるまでの間の時間帯は、
伊東純也に二度ほどビッグチャンスが訪れたものの、
決して良い戦いが出来ているとは言い難かった。

そんな閉塞感を打破したのは、杉本と伊東に代わり、
大迫と堂安が投入されたあたりからだったように思う。

その後、北川と原口に代えて南野と中島がピッチに送り出され、
NMD+大迫のユニットが完成すると、見違えるように日本の攻撃に躍動感が生まれたね。

しかしながら、ベネズエラ戦ではNMD+大迫がピッチを退いてから攻撃が停滞したように、
これは今の日本の攻撃がNMD+大迫ありきであることを、
露呈してしまう結果にもなったと思う。

アジアカップでは、NMD+大迫のユニットに
割って入ってくる選手の登場に期待したいね。



守備陣に関しては、
キルギスが日本相手にほとんど攻撃の活路を見出せなかったこともあり、
この日はアピールが難しかったと思う。

先月のウルグアイ戦で痛恨のパスミスを犯した三浦が、
ソツなくこなしていたのはガンバサポとしてはホッとする要素だったけど、
セットプレーからヘディングシュートを放つ場面があったものの、
二本とも得点に繋がらなかったのは悔やまれるところやね。

そんな守備陣に於いて、最もアピールに成功したのは、
この日、左SBのポジションに入った山中だろう。

A代表初キャップだったにもかかわらず、前半2分に先制ゴールを挙げると、
その後も果敢なオーバーラップやセットプレーで、攻撃に於いて見せ場を作っていたし、
ポスト長友の一番手に急浮上してきた感があるね。

また、所属のマリノスで見せているような、
サイドから中央に入って来てビルドアップに参加する姿が代表でも見られれば、
代表の戦い方の1つのオプションになるだろうしね。

もっとも、それをやろうと思ったら、
右のSBにはセットで松原を起用する必要も出てくると思うけども。



これで2018年の日本代表の活動は全て終了。

代名詞である可変式3バックには取り組まず、
オーソドックスな4-2-3-1で戦っているあたり、
まだ森保一の色は出ていない感はあるけど、
総合的に見ればポジティブな感触を残して、
年内の活動を終えることが出来たんじゃないだろうか。

今夏のロシアW杯では、下馬評を覆してベスト16に進出するなど、
我々に夢を見せてくれた日本代表だけど、
来年の1月に行われるアジアカップでもまた夢の続きを見せてくれるはずだ。



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2018年11月17日

国内でアウェイの洗礼の予行練習が出来てよかったと思っておく



日本11ベネズエラ


選手を乗せたバスが大分銀行ドーム周辺道路の大渋滞に巻き込まれ、
スタジアム到着が遅れたことで、ロクにアップも出来ずに始まったこの試合。

ただ、ベネズエラも同じ条件なので、
試合内容に影響は出ないだろうと思っていたし、
実際、スタジアム到着が遅れたことが、
選手たちのパフォーマンスに悪影響をもたらしたようには見えなかった。

どちらかと言うと試合内容よりも、アップ不足でケガ人が出ないか心配していたけど、
誰も負傷交代せずに試合が終わったあたり、その心配は杞憂だったようだね。



この試合でも、森保体制の代名詞となった中島、南野、堂安の、
通称・NMDがスタメンに揃い踏み。

レアルマドリードのBBCとバルセロナのMSNを思いっ切り意識したネーミングだけど、
代表の試合は、普段サッカーを見ない人も見ることが多いので、
そんなライト層に訴えかけるにはちょうどいいセンスなのかもしれない。

実際、このNMDに大迫を絡めたユニットが、
森保体制の攻撃の肝であることは、この試合を見る限りでも明らかだった。

それは前半のチームパフォーマンスからだけでなく、
後半、選手交代でNMDと大迫がベンチに下がってから、
日本が全くと言っていいほど攻撃の形を作れなくなったことからも十分に窺える。

2列目に関しては伊東や経験のある原口もいるし、
今回は招集されていないけど久保や鎌田あたりもいるからそんなに不安は無いけど、
杉本に大迫の代わりが務まらないのはわかり切っている話なので、
大迫のバックアップというアジアカップに向けての課題が見えた試合だったね。



試合に関しては、前半の終了間際に酒井宏樹がセットプレーからゴールを挙げたものの、
日本に訪れた決定機を何度も逸しているうちに、
決められるところで決めておかないとこうなりますよとばかりに、
PKで同点に追いつかれてしまった。

また、ベネズエラにPKを献上したのは日本の先制ゴールを挙げた酒井宏樹だったあたり、
合わせて欲しくない帳尻が合ってしまったね。

試合終了間際に伊東純也のクロスを吉田麻也が頭で合わせ、
勝ち越しと思われたゴールがオフサイドの判定で取り消されるという、
盛り上げ要素はあったものの、結果はドロー。

試合が終わってみて思うのは、相手のGKが当たっていたのもあるけど、
堂安と中島に訪れた決定機はモノにして欲しかったなと。



次戦は豊田スタジアムでキルギスと対戦。

せっかくの国際親善試合なのだから、
アウェイで強い国と対戦するべきだという意見もあるけど、
この試合が来年1月のアジアカップ前の最後の試合になるので、
確実に勝てそうな相手と試合をして快勝することで、
良いイメージを持って大会に臨むという意味では、日本のニーズに沿った相手だと思う。

ただ、豊田スタジアムは日本代表の勝率が悪いというのが気掛かりではあるけども。




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2018年11月10日

遠藤保仁J1通算600試合出場に寄せて



ガンバ大阪10湘南ベルマーレ


フォルツァ ヤット 俺たちの夢乗せ
フォルツァ ヤット 勝利を掴み取れ

THE BLUE HEARTSのリンダリンダのメロディに乗せて歌われる、
遠藤保仁のチャントを知らないガンバサポはいないだろう。

2001年に京都パープルサンガからガンバ大阪に移籍して17年、
背番号7番はその猫背気味の背中に、
我々ガンバサポーターの夢を乗せて戦ってきた。

北摂にやってきた当初、青と黒のユニフォームの左胸に1つも無かった星は、
今や9つを数える。

ガンバの試合を見に行くと必ずと言っていいほどスタメンには遠藤保仁の名前があり、
ユニフォームの星が増える瞬間は、いつだってピッチの上には遠藤保仁の姿があった。

そんな鹿児島が生んだ稀代の名手に対しては、深い敬意と、
多くの勝利を届けてくれた感謝の気持ちを持っている。



ただ、ここ数年、特に今季の序盤の遠藤のパフォーマンスは、
お世辞にも良いとは言えないものだった。

当時のガンバはチームとして多くの問題を抱えていたので、
遠藤1人の責任ではないのは理解しているけど、西野朗政権下で、
圧倒的な存在感を以って中盤を支配していた頃の遠藤保仁を知る者としては、
一抹の寂寥感を感じることもあった。

「もう限界なんだろうか」

そんな声もちらほら聞こえ始め、
僕自身もこのブログで厳しいことを書いたこともあった。

しかしながら、今野の戦線復帰以降、
本来の輝きを取り戻しつつあるマスターオブガンバを見ると、
“その時”が来るのはまだ先のようにも思える。

もしかしたらユニフォームの上に10個目の星が加わる瞬間も、
遠藤保仁はピッチの上に立っているかもしれない。



この日の湘南戦は押し込まれる展開が長く苦しい試合だったけど、
ファンウィジョのゴールで節目の試合を勝利で飾ることが出来た。

そろそろ慢心が出てくる頃かと思っていたけど、
宮本恒靖は上手くチームのモチベーションをコントロールできているように感じる。

次節はホーム最終戦の長崎戦。

あと2ヶ月ちょっとで39歳になる男は、
いつまで我々の夢を乗せて戦ってくれるかはわからないけど、
少なくとも601試合目も彼の背中には我々の夢が乗っかっているはずだ。




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2018年11月3日

埼玉スタジアムで残留争いに別れを告げる



埼スタ行って来ました。




ガンバ大阪31浦和レッズ


開幕から低空飛行を続けていた今季の前半のガンバと、
この試合で浦和に勝利し7連勝を達成した今のガンバは、
本当に同じチームなんだろうか。

今季の前半であれば、同点にされた時点で逆転される予感しかしなかったけど、
この試合では興梠に同点ゴールを許した時でも、不思議と負ける気はしなかった。

それだけ今のガンバは安心して見ていられるね。



この試合に臨むにあたり、懸念材料だったのが東口の欠場。

林のことを信頼していないわけでは無いけど、
これまで浦和戦で神懸かり的なセービングで我々に勝利をもたらしてくれた、
“エース”の不在を「痛くない」なんて言うなら、
それは我らが背番号1に対して敬意を欠く行為だ。

同点ゴールの場面こそキャッチして欲しかったと思うけど、
前半に決定的な場面を2本止めたこともあり、
この試合の林は十分に東口の穴を埋めたと言ってもいいだろう。



ただ、この試合に関しては、守備陣よりも攻撃陣のパフォーマンスを称えたいと思う。

埼スタが騒然とした小野瀬のスーパーゴール、
ファンウィジョの1人カウンターからの勝ち越しゴール、
そして、古き良きガンバを彷彿とさせる、
ペナルティエリア内でのパスワークからのアデミウソンのゴール。

この日、ガンバが挙げた3つのゴールは、いずれも素晴らしいものだった。

ただ、直近で6連勝を挙げていたものの、ロースコアの試合が多く、
1試合3得点は4月のホームでの鳥栖戦以来だとか。

ロースコアの白熱した試合も見応えがあるけど、
ガンバサポは本質的に攻撃が好きな人が多いと思うので、
複数得点の試合は定期的に開催を希望したいね。



それにしても、今のガンバの攻守のバランスの良さは、
クラブ史上最多の勝ち点を獲得した2011年シーズンを彷彿とさせるものがある。

ただ、あのシーズンのガンバは、トークショーのゲストとして、
この日埼スタを訪れていた西野朗のガンバでの集大成とも言えるチームだったけど、
今のガンバはまだ伸びしろを残している感がある。

と、言うのも、今季は夏にキャンプを行わなかったことで、
90分間走り切るスタミナに課題があるため、
前半と後半で異なるプランで試合を進めているけど、
逆に言えば、夏場にしっかりとした準備が出来ていれば、
もっと強いガンバを目の当たりにしていた可能性があるということだからね。

まあ、そろそろ研究されてくるだろうから一筋縄じゃ行かなくなってくるだろうけど、
宮本恒靖がこのチームをどれだけ高いところに導いてくれるのか、
今後が楽しみでならない。


次節はホームで湘南と対戦。

先日のルヴァンカップ決勝で見事タイトルを獲得した湘南だけど、
ルヴァンカップの決勝から中2日での試合が2試合続いたことで、
前節と今節で勝ち点1しか挙げられず。

ただ、吹田には中6日と休養十分で乗り込んでくるので、
彼らの運動量に屈しない戦いを期待したいね。




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2018年10月27日

海の無い埼玉にビッグウエーブが起きた



ルヴァンカップ決勝に行って来ました。




湘南ベルマーレ10横浜F・マリノス


2016年1月3日、高校サッカー選手権の3回戦のカードは市立船橋vs東福岡。

そんな事実上の決勝戦とも言えるカードは、前後半の80分で決着がつかず、
PK戦の末に東福岡が市船を破って準々決勝に進出した。

試合後、地元・市船のファンで埋め尽くされていたフクダ電子アリーナは静まり返り、
項垂れる市船の選手たち。

その中で号泣していたのは、最後にPKを外した2年生の杉岡大暉だった。

あれから3年近い月日が経ち、あの日涙を流していた杉岡は、
湘南ベルマーレの一員として、
ルヴァンカップ決勝のピッチでゴールを叩き込んで見せた。

あの日のフクアリでの悔しい経験を糧に成長した杉岡が、
湘南ベルマーレというクラブに新しい歴史を刻んだ立役者となるという、
1人の選手のストーリーを垣間見た試合だったね。



杉岡だけでなく、湘南ベルマーレというクラブが歩んだ紆余曲折も、
今回のルヴァンカップ優勝の味わいをさらに深めてくれる。

湘南の暴れん坊という異名でJリーグの創成期を盛り上げたものの、
親会社の撤退によりクラブが存続危機にまで陥った。

2000年に市民クラブとして再出発するも、
長らくJ2の舞台を主戦場としていたクラブの風向きが変わったのは、
曺監督の就任であることに異論を唱える人はいないだろう。

「湘南スタイル」と呼ばれる運動量ベースのサッカーは、
これまで明確なスタイルを持たなかったチームに大きな軸を通した。

資金力に乏しいチームの宿命か、次々と主力を引き抜かれ、
曺監督になってからも2度のJ2降格を味わうことになったけど、
その度にJ1へ舞い戻り、湘南スタイルを貫く姿は称賛に値する。

湘南ベルマーレのタイトルは1994年度の天皇杯以来だけど、
あの時はフジタが親会社としてついていたベルマーレ平塚というクラブだった。

市民クラブの湘南ベルマーレとなって初めてのタイトルである今回のルヴァンカップは、
自分たちが貫いてきたスタイルが間違っていなかったことと、
フジタ撤退以降に味わった苦しい時代が報われたという2つの意味で、
大きなタイトルだったんじゃないだろうか。



対するマリノスは、今季、残留争いに巻き込まれながらも、
ポゼッションサッカーへの変革を推進し、
17年ぶりの戴冠を果たすべく埼玉スタジアムまで勝ち進んできた。

後半の怒涛の攻撃は目を瞠るものがあったし、
PKが与えられてもおかしくないような微妙なジャッジもいくつかあった。

ただ、それ以前に、この試合の前半のパフォーマンスが、
先週の吹田でのガンバ戦の後半の続きを見ているかのような
低調なものだったことに尽きるんじゃないだろうか。

正直、プランAがハマらなかった時に、
プランBを持っていないポステコグルーの采配に疑問を覚えることもある。

しかしながら、ビルドアップ時に扇原を2CBの間に落としたり、
山中と松原の両SBのアンダーラップなど、世界のトレンドではあるけど
他のJクラブであまり見ない戦術にチャレンジする姿勢は好感が持てる。

そのポステコグルーやウーゴ・ヴィエイラの去就に関する話が出ているけど、
マリノスには今のエンターテイメント性の高い路線を継続して欲しいと思うね。


1サッカーファンとして観戦するルヴァンカップの決勝は終わったけど、
来週はガンバサポーターとして埼玉スタジアムへ来る。

この日、ベルマーレとマリノスが見せたような熱い戦いを、来週も期待したいね。















2018年10月20日

ゴール前にバスは停めないほうがいい



ガンバ大阪21横浜F・マリノス


大阪ダービーでの勝利から2週間。

宮本恒靖が好調の横浜F・マリノス対策として準備したのは、
オ・ジェソク、三浦、ファビオ、菅沼、藤春を最終ラインに並べた5バックだった。

ルヴァンカップの準々決勝の2試合でこっぴどくやられたイメージが根強いのか、
いわゆるゴール前にバスを停めるという選択肢を選んだわけだけど、
長谷川健太時代からこの手の戦い方で上手くいった例はあまり思い当たらない。

おそらく、宮本監督の頭の中には、
同じ布陣で勝利したホームの川崎戦の良いイメージがあるんだろうけど、
あの試合は効率よくセットプレーで得点を挙げることが出来ただけで、
流れの中からゴールに迫る場面はほとんど無かった。

守備於いても、負傷の大島の代わりに出てきた齋藤学が、
ブレーキだったのに助けられた感が強かったしね。

その後、ルヴァンカップ準々決勝の1st legと、
神戸戦の前半でも5バックは機能しなかったし、
この布陣は当面お蔵入りの方向で良いんじゃないかと思う。



もはやその結果が約束されているかのように、
三浦がコイントスでエンドを変えた時は、
「この試合もいける!」って思ったのだけど、
前半の早い時間に東口が負傷したあたりから暗雲が立ち込め始めた。

東口は、負傷した右ひざをテーピングで固めながらプレーを続けたものの、
ゴールキックも三浦が代わりに蹴るなど明らかにプレーに支障をきたしていて、
結局、ハーフタイムで林と交代。

後半の途中からベンチに戻り、元気そうな表情を見せていた東口だけど、
もともとヒザに爆弾を抱えている選手なだけに無理はしないで欲しいね。



前半に天野のノールックパスから仲川にゴールマウスを陥れられ、
1点ビハインドを背負ったガンバだったけど、
後半頭から菅沼に代えてファン・ウィジョを投入し反撃開始。

前半はマリノスの攻撃を待ち受けるような守り方をしていたけど、
後半はマリノスのパス周りを遮断すべく前線からプレスをかけたことが功を奏し、
マリノスのビルドアップのミスからチャンスを作る場面が増えていった。

この流れをモノにすべく、宮本は渡邉千真に代えてアデミウソンを投入。

後半20分で3枚のカードを全て使い切るという、
一見、リスクが高い采配のようにも見えたけど、
アデミウソンは指揮官の期待に応えてみせたね。

後半26分にファン・ウィジョの同点ゴールをアシストすると、
後半41分には、小野瀬の逆転ゴールをアシストした藤春に、
得意のワンタッチでのフリックから見事なパスを通してみせた。
(オフサイドにも見えたけど)

この試合に関しては、前半の戦い方こそ課題が残るけど、
後半だけに目を向ければ、ファン・ウィジョとアデミウソンという役者が、
その価値に見合った活躍を見せただけでなく、
今夏の移籍市場で獲得した小野瀬にもJ1での初ゴールが飛び出すなど、
チームの歯車が上手く回っていることが感じられる試合だったね。



3冠を達成した2014年以来の7連勝を懸けて臨む試合はアウェイ浦和戦。

来週末はルヴァンカップの決勝があるため、また試合間隔が2週間空くけど、
攻撃力のある浦和対策に5バックなどという消極的な準備はせずに、
この試合の後半見せた戦い方をブラッシュアップさせて、
赤く染まった埼玉スタジアムに乗り込んで欲しいと思います。




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2018年10月17日

「来いよ、見せてやるよ」という声が聞こえてきそうな代表戦



日本43ウルグアイ


今夏のロシアW杯でも、持ち前の塩分濃度の高さを発揮し、
塩試合を連発していたウルグアイが、
まさかこんな馬鹿試合に乗ってきてくれるとは思いもよらなかった。

3失点という結果はあまり褒められたものじゃないけど、
攻撃に関しては、過去の代表戦を思い返してみても記憶に無いぐらいイケイケで、
非常に見応えがあったね。

Jリーグの試合と比べると代表の試合は幅広い層が目にするので、
この試合を見た多くの人に「今の代表のサッカーは面白い」という、
印象を植え付けたんじゃないだろうか。

そう考えると、マーケティング的には非常に効果のあった試合だったと思うね。



先週のパナマ戦では、前線の連携がぎこちないところも垣間見えたけど、
この日のスタメンには、先月のコスタリカ戦で見事な協奏曲を披露した、
中島、南野、堂安の3人が再び集結。

そこにポストプレーに長けた大迫が加わったことで、
さらに攻撃の多様性は増したように見受けられた。

かつてはシュートをキーパー正面にばかり蹴っていた南野は、
この試合でも2得点を挙げ、森保体制になってから3試合連続ゴールと、
ストライカーとして覚醒しつつあるね。

普段であれば、ピンクの育成出身の選手にデカい顔をされるのは気分が悪いものだけど、
この日の関しては我らが堂安が代表初ゴールを挙げたので、
あまり気にしないでおいてやろう。

それにしてもこの日の堂安はゴールだけではなく、
オランダで培った屈強なフィジカルを武器に、チャンスメイクや守備でも貢献するなど、
20歳という年齢を感じさせないほど頼もしく見えた。

中島はゴールこそなかったものの、左サイドからカットインして、
何度もミドルシュートでムスレラの守るゴールを脅かすなど、
ポルトガルでの好調さを十分に感じさせるパフォーマンスだったね。



ただ、最初にも書いたことの繰り返しになるけど、
3失点と言う結果は褒められたものじゃない。

この試合でスタメンフル出場した東口と三浦はディフェンスの選手なので、
責任は感じていると思う。

特に三浦に関しては、不用意なバックパスで2失点目を献上しているわけだしね。

そもそも三浦が代表のスタメンとして試合に出られているのも、
ロシアW杯でスタメンを張っていた昌子がケガで長期離脱していたから。

その昌子は先日のルヴァンカップの準決勝で戦線復帰したことを考えると、
三浦が来月の代表戦の招集メンバーに入り、試合に出場するには、
今まで以上のアピールが必要になるはず。

と、言うわけで、三浦には今週末のマリノス戦から八面六臂の活躍を期待したい。

ガンバサポとしては、選手がチームの勝利のために奮起してくれるのであれば、
動機は何だっていいからね。



来月の代表の活動は、16日に大分でベネズエラと、
20日に豊田でキルギスとの試合が予定されている。

パナマとウルグアイという、ロシアW杯出場国と比べると格下感のある相手だけど、
良いイメージでアジアカップに向かうため、
大勝が見込める相手を選んだと考えると、悪くないマッチメイクかもね。

森保体制の滑り出しは非常に順調なので、
この良い流れを出来る限り長く持続させたいね。




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2018年10月13日

大白鳥が見届けた若き代表戦士たちの躍動



日本30パナマ


森保体制の日本代表の2試合目。

両サイドに伊東と原口を起用したことで、縦への推進力は上がったけど、
コスタリカ戦で堂安、南野、中島が奏でていたコンビネーションと比べると、
完成度の低さは否めなかった。

まあ、代表チーム自体、練習する時間は限られているから、
これぐらいのパフォーマンスが普通なのかもしれないけど、
コスタリカ戦が期待値以上の出来だったこともあってか、
選手に求めるハードルが高くなっているのかもね。



パナマはイングランドにボコボコにされていた記憶が新しいけど、
コスタリカと同じ直近のW杯出場国なので、決して弱い国ではないと思う。

ただ、この試合を開催するにあたり、JFAがパナマサッカー協会に対し、
一定数以上のW杯出場選手を帯同させるというナンセンスな条件を飲ませたせいで、
パナマはメンバーの招集に四苦八苦。

おかげで、招集メンバー全員が揃った状態で一度も練習が出来ずに、
この試合を迎えたこともあり、調整不足は見るからに明らか。

低い位置でパスミスを連発してくれたことが、
コスタリカ戦と同じ3-0というスコアを作り出すことになったと思う。

ただ、それでも南野の先制ゴールは見事だったね。

青山からの縦パスを受け、相手DFを背負った状態で反転し、
ドリブルで持ち出してからの左足シュートという一連の流れは非常に美しかった。

シュートが下手なイメージが強い南野だけど、
この場面ではキーパーの動きをよく見て、冷静に逆を突いた良いシュートだったと思う。

あえて彼に対して残念な点を挙げるとするならば、
ピンク出身の選手だということだろうか。



東口と三浦に出場機会は無く、堂安も伊東の負傷交代を受けて、
後半36分からの途中出場だったので、
ガンバサポ的に力を入れて見る要素が少ない試合だった。

ただ、その中でも、冨安が先発フル出場したのはポジティブな要素だと思う。

吉田麻也の経験値は日本人CBの中でも頭2つぐらい抜けている感はあるけど、
19歳にして既に海外でプレーしていて、体格にも恵まれている冨安は、
そこに追随出来る可能性は十分にある。

また、ボランチでフル出場した三竿健斗も、
鹿島での成長が感じられるプレーを見せていたね。

長谷部の代表引退に伴い、ボランチのポジションは層が薄くなった感が強いだけに、
小兵の多い日本人ボランチの中でも一回り体格に恵まれている三竿に対しては、
否応にも期待してしまう。



次戦は、今回のインターナショナルマッチデイの目玉でもあるウルグアイ戦。

スアレスは帯同していないけど、
それでも世界屈指の実力をもつ強豪国であることに異論の余地は無い。

また、日本がパナマに勝利を収める一方で、ウルグアイは韓国に苦杯を舐めているので、
日本戦は自分たちの尊厳を守るためにも勝ちに来るはず。

南米の強豪とガチで対戦する機会なんて滅多に無いので、
胸を借りるつもりで埼スタのピッチに立ってほしいと思います。




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2018年10月7日

10月に咲く桜なんて無い



長居行って来ました。



ガンバ大阪10セレッソ大阪


昨季、何かの間違いでタイトルを2つ獲得した対岸のピンクの連中。

今季は、タイトルホルダーとして、
堂々たる戦いぶりを見せてくれるんだろうなと思っていたら、
ACLとスルガ銀行チャンピオンシップで、いずれも主力を温存して敗退。

曲がりなりにも日本という国を代表して戦っている大会で、
ユン・ジョンファンが執った戦術は、Jを愚弄しているものとしか思えなかった。

また、そこまでして国内のコンペティションに集中したはずなのに、
今季はどのコンペティションでもタイトル争いに絡めていないなんて、
貴様らは一体何がしたいんだ?

やはり、セレッソのような三流クラブに、
タイトルホルダーとしての戦いを要求するのは荷が重すぎたようだ。

タイトルホルダーとして国際試合に臨む大阪のクラブはガンバでなくてはならない。

そのためにも我々はいるべきところへ戻らないとね。



「この試合に勝てばJ1残留に向けて大きく前進する」

確かにそうなんだけど、チームが置かれている状況が、
残留争いだろうが優勝争いだろうが、大阪ダービーは勝たなくてはいけないもの。

ただ、大阪ダービーに勝つにあたって、
今季のガンバのチーム得点王であるファン・ウィジョを累積警告で欠くのは、
決して小さくないマイナス要素だった。

そのファン・ウィジョの代わりに、
この試合で2トップの一角に入ったのはアデミウソン。

能力に疑いの余地は無いし、練習でも調子が良いのは伝え聞いていたけど、
これまで幾度となく期待を裏切ってきたブラジル人FWを、
どこまで信用していいのかという疑問符が僕の頭の中を渦巻いていた。

ところが、試合が終わった今、僕はアデミウソンに謝罪しなければいけない。

この試合のアデミウソンは、
ガンバ入団以来最高のパフォーマンスじゃないかと思うぐらい動きがキレていて、
DFラインの裏へ走ってパスを引き出し、中盤に降りて組み立てに参加し、
不得手である前線からの守備も献身的にこなしていた。

そして何と言ってもこの試合で唯一のゴールとなったループシュート。

キム・ジンヒョンが不用意に前に出てきたところを逆手に取った放物線は、
一瞬、時が止まったかのように美しいものだった。

久しぶりに長い時間試合に出たせいなのか、
最後はガス欠を起こして一美と交代になったけど、
ファン・ウィジョ、アデミウソン、渡邉千真と、
前半戦の駒不足が嘘のようなFW陣の充実ぶりに、
宮本監督も嬉しい悲鳴を上げているだろうね。



また、守備陣に関しても、クルピ政権下であれほどあっさり失点していたのが嘘のように、
2試合連続のクリーンシート。

この試合では守備が崩されたというような場面は無く、
ガンバの脅威はソウザのエリア外からのシュートだけだったように思う。

ただ、そのソウザの強烈なシュートも、
”ガンバのエース”東口のスーパーセーブでゴールラインは割らせなかった。

ファビオのプレーが軽いのが気掛かりではあるけど、
J2に降格するチームにありがちな守備の貧弱さは、
この日のガンバからは感じられなかったね。



次節の対戦相手は、今季3度対戦して一度も勝てていないマリノス。

今のガンバの守備陣の安定感を以ってすれば、
ルヴァンカップ準々決勝の時のような大量失点をすることは考えにくいけど、
あちらとて現在3連勝中と好調を維持しているので、
難しい試合になることは間違いないだろうね。

インターナショナルマッチデイにより、リーグが一時中断するので、
この期間に攻守に於いて熟成を図り、ホームでの対戦に臨みたいところ。

また、ルヴァンカップ準々決勝2nd legにて、試合の大勢は決しているにもかかわらず、
我々の若き才能である中村敬斗に飛び膝蹴りを見舞った飯倉を、
強烈なブーイングで迎えてやりましょう。



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2018年9月29日

J1残留に向けて視界は開けた



ガンバ大阪10サンフレッチェ広島


自動降格圏の17位に沈むガンバ大阪が、
この日ホームに迎えたのは首位のサンフレッチェ広島。

時計は後半の35分を過ぎているのに、
両チームとも選手交代を行っていないという状況が、
この試合の壮絶さを物語っていた。

ここのところ勝ち点が伸び悩んでいる広島だけど、
統率の取れたコンパクトな4-4-2の3ラインは、
ガンバのパス回しによる揺さぶりにも動じず、
ボールを奪うと瞬く間に東口の守るゴールをピンチに陥れる様は、
なるべくして首位になっているチームのそれだった。

ただ、そんな好チームからセットプレーでしぶとく先制点を挙げ、
効率よく時間を稼いで逃げ切ったホームチームの戦いぶりは、
試合終盤に息切れして手に入れかけていた勝ち点をいくつも落としてきた、
貧弱な姿を感じさせないほど頼もしいものだったように思う。

3連勝を挙げても自動降格圏から抜け出せない状況に、
今季の残留争いの厳しさを嘆きそうにもなったけど、
今節、首位のチームを相手に見せた素晴らしい試合に、
2019年のJ1のピッチでガンバ大阪が試合をしている光景が、
はっきりと見えたような気がしたね。



この試合で両チーム唯一のスコアラーとなったのはファン・ウィジョ。

約1ヶ月の韓国代表での活動を経てガンバに復帰してから、
これで3試合連続ゴール。

あのセットプレーでのスクランブル状態のゴール前で、
ファーに流れてきたボールに対して咄嗟に足が出るということが、
現在の韓国人ストライカーの好調さを物語っているように思うね。



ただ、個人的に今のガンバのエースはファン・ウィジョではなく東口だと思っている。

GKをエースと呼ぶのはいささか不思議な感じもするけど、
今季のガンバは東口がゴールマウスを守っていなかったら、
残留を争うという段階にすら到達していないだろうね。

この試合でもティーラシンや和田に訪れた決定機を防ぎ、
完封勝利に大きく貢献したしね。

次節の大阪ダービーはファン・ウィジョが累積警告で出場停止になるけど、
ガンバのエースがチームを勝利に導いてくれると確信している。




鳥栖が札幌に敗れたことで自動降格圏を脱出。

さらに、2015年の1stステージ以来の4連勝ということで、
残留争いとは言わず、1つでも上の順位を目指したいという欲も湧いてきたね。

5連勝を懸けて戦う試合は、先述の通り大阪ダービーだけど、
この試合の重要性は敢えてここに書くまでも無い。

ガンバの選手たちは誇りをもって10月6日の試合に臨んでくれるはずだ。




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2018年9月22日

この日のガンバにはゴールポストという名の優秀なDFがいた



ガンバ大阪21清水エスパルス


前半の盤石な戦いぶりから一転、後半は守勢に回る時間帯が長くなり、
いつ同点・逆転を許してもおかしくないような展開を強いられたけど、
粘り強く耐え凌ぎリーグ戦3連勝。

名古屋戦と鳥栖戦という、8月の6ポインターズを両方落とした時は、
万事休すかと覚悟を決めたものだけど、
この日の勝利で暫定とは言え14位まで浮上してきた。

先月の札幌戦の終盤や前節の神戸戦の前半など、たまに策に溺れる時もあるけど、
クルピ政権下で無秩序化し、降格圏に喘いでいたチームを、
2ヶ月足らずでここまで建て直した宮本監督の仕事は評価して然るべきだと思うね。



この試合でガンバを勝利に導いたのは、前節から前線に復帰したファン・ウィジョ。

記録はオウンゴールとなったものの、キックオフの笛の余韻も消えぬ間に、
右サイドの小野瀬からのグラウンダーのクロスをゴール前で合わせて先制ゴール。

さらに、左サイドを破った倉田のクロスに対し小野瀬がニアでフリックしたボールを、
ファーで待ち構えて強引に叩き込み、追加点まで奪ってみせた。

この試合で2トップを組んだ渡邉千真とは、
もう何年も一緒にプレーしているかのような好連携を見せているし、
今後もこの調子を持続して欲しいね。



ただ、この試合でファン・ウィジョ以上に活躍したのは、
アウェイ側のゴールのクロスバーとポストだろうね。

クロスバーは、ファン・ウィジョのシュートに変則的な回転をかけて、
清水の選手のオウンゴールを誘発するなど、攻撃面で貢献。

ポストは、後半の決定的なピンチを何度も救い、
試合後にDAZNのインタビューを受けてもいいぐらい守備面で大きく貢献した。

負けが込んでいる時って、自チームのシュートがポストに阻まれ、
相手チームのシュートがポストに当たって入るということが往々にしてあるけど、
この試合は逆の展開だったことを思うと、
ようやく今季のガンバにもツキが向いてきたと思っていいんだろうか。



次節はホームで首位の広島との一戦。

先月末の時点では、広島相手にガンバが勝ち点を挙げるのは厳しいと思っていたけど、
ここ最近のガンバの戦いぶりと、
前節、残留を争っているライバルの鳥栖が広島を破っていることに鑑みると、
勝機は十分にあるんじゃないだろうか。

広島で対戦した時は、ファビオが前半早々に退場してしまい、
数的不利の中、大敗を喫してしまったけど、
次節は、11人vs11人で真っ向から勝負を挑み、
来月の大阪ダービーに大きく弾みをつける勝ち点3を獲得して欲しいと思います。




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2018年9月16日

策に溺れかけた指揮官を救ったのは帰ってきたエース



ガンバ大阪21ヴィッセル神戸


日本最大のECモールを中心に、銀行業、保険業、通信事業にも参入し、
楽天経済圏と形容されるほどの商圏を作り上げた三木谷浩史が、
傑出した経営者である事に異論を唱える人はいないだろう。

ヴィッセル神戸や東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーとしての一面も持つ彼の、
「金は出すけど口も出す」というスタンスは、時に批判されることも多いけど、
新規ファンの獲得に伸び悩み、蛸壺化が叫ばれて久しいJリーグに於いて、
ポドルスキやイニエスタというメガクラックの獲得は、
ライト層のファンの注目を惹きつけるために一石も二石も投じた。

こういうサポーターに夢を見させる行動こそ、
プロスポーツクラブの経営者にとってあるべき姿なのかなと思う。

ピッチの上に問題が山積しているにもかかわらず、
スタジアムでプロジェクションマッピングをやることを重要視し、
負けが込むと「苦ピー」とか言う親父ギャグを飛ばしている、
どこかの在阪クラブの社長も三木谷を見習ってほしいものですがね。



今季のガンバのピッチ上の問題の一つとして、
ボランチのところがハマらないというのがあるけど、
これに関しては、前節の今野の戦線復帰で解決したように思われた。

ところがどういうわけか、この試合で今野は3バックの左でスタートし、
ボランチには髙江が入るという布陣。

案の定、中盤のフィルターがかからずバイタルエリアはスカスカになり、
今野もロングボールの対応でイエローカードをもらい、
攻撃を期待されて右WBに入った小野瀬も守備に奔走させられるという、
誰も幸せにならない戦術だったように思う。

おそらく宮本監督は、先日のルヴァンカップでのマリノス戦で、
守備面、特にクロス対応が悪すぎたことを踏まえて、
今野をDFラインで起用しようと考えたのだろうけど、策に溺れた感は否めないね。

これだけ機能しない布陣で戦っていれば失点するのも時間の問題で、
「今夜はたっぷりイニエスタ」と銘打って、
4台のカメラに追いかけられていたイニエスタのアシストから、古橋に先制ゴールを許し、
誰のニーズに応えたのかわからないNHKの企画に一定の成果を与えてしまった。



後半になると、髙江に代えてオ・ジェソクを投入し4バックへ変更。

これにより、今野は本来のポジションであるボランチにプレーエリアを移すと、
瞬く間にチームのパフォーマンスが向上。

小野瀬との連携で右サイドを崩し、
オ・ジェソクのクロスから倉田が同点ゴールを決めると、
今度は藤春との連携で左サイドを崩した倉田のアシストからファン・ウィジョが決め、
前半の低調な戦いぶりが嘘のように試合をひっくり返してみせた。

アジア大会とインターナショナルマッチデイに招集されていたため、
これがガンバでの約1ヶ月ぶりの試合になったファン・ウィジョだったけど、
前半こそ慣れない布陣でストレスを感じているような場面はあったものの、
エースとしての役割はきっちりと果たしてくれた。

アジア大会で見せたような爆発力をガンバでも発揮して、
残留争いを抜け出すための起爆剤になって欲しいね。



4か月ぶりの連勝に加え、
今節でようやく1年以上続いたアウェイ未勝利から解放されたので、
比較的ポジティブに次節の日本平に向かうことが出来るね。

今節は長崎や鳥栖も勝利し、残留争いはますます苛烈を極めているので、
この争いを勝ち抜くためにも、比較的相性の良いアウェイの清水戦で、
勝ち点3を上積みして欲しいね。




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2018年9月11日

サッカーのある日常と共に日本代表は新たな航海に出た



日本30コスタリカ


ロシアW杯の喧騒から2ヶ月。

ベスト16に進出した日本の選手たちの勇敢な戦いぶりを思い出すかのように、
また日本列島に代表チームがもたらす熱気が戻ってきた。

思えばここ数ヶ月、西日本豪雨や台風21号、そして、北海道胆振東部地震と、
人々の当たり前の日常が奪われる災害が相次いで発生。

本来であれば今月の7日に札幌ドームで迎えるはずだった森保JAPANの初陣も、
北海道の地震の影響で中止を余儀なくされたし、
今回のコスタリカ戦が行われた大阪の地もまた、
台風21号での被害が大きかった地域である。

日本の快勝を喜びつつ、サッカーの試合に熱狂できる当たり前の日常が、
幸せな事であると改めて認識しなければいけないね。



今年3月のハリルホジッチ解任に伴って緊急登板した西野朗が、
ロシアW杯後に監督の座を退き、代わりにその任を与えられたのは森保一。

就任当初から言われていたことは、
広島をリーグ連覇に導いた彼の代名詞でもある可変式3バックを、
代表チームでも採用するか否かってこと。

オシムが千葉に持ち込み、現・札幌の監督であるペトロヴィッチが広島と浦和で広め、
森保が勝てる戦術として確立した複雑怪奇なシステムを、
練習期間の短い代表チームで成熟させることは、多くの人が言うように非現実的に思う。

今回の代表チームに森保の教え子である青山や佐々木を招集したあたり、
可変式3バック採用の意図は垣間見えたけど、
今回のコスタリカ戦ではオーソドックスな4-4-2で戦っていたので、
森保一の色が見えるのは10月以降のお楽しみということなのかもしれない。



試合の方は、コスタリカがお馴染みの5バックを敷いてきたことで、
日本がボールを持つ時間帯が長い展開になった。

W杯で見たコスタリカの印象は、引いて守っていてもひとたびマイボールになれば、
一気にゴール前へなだれ込んでくる攻守の切り替えの早さが持ち味というものだったけど、
この試合は親善試合ということもあってかそこまでのインテンシティの高さは無く、
ただ守っているだけのチームだったので、日本としては楽な相手だったと思う。

3-0という結果だったけど、北野だか東野だか西野だかそんな感じの苗字のFWの選手が、
ハットトリックを決めていれば、もっと大差がついた試合になっただろうね。

この試合でスタメンを飾った東口と三浦は、
所属クラブのガンバでは守備に忙殺される日々が続いているので、
良い意味でこれだけ見せ場の無い展開に拍子抜けしたんじゃないだろうか。



最後にガンバサポとしては堂安に触れておきたい。

2度の決定機で決め切れなかったことに関しては悔やんでいると思うけど、
当たり負けしないフィジカルの強さは、
オランダでの1年で一層磨きがかかったように思えたし、
チーム最年少ながら声を出してチームを盛り上げている様もとても好印象だった。

ガンバ在籍時はJ3が主戦場で、
トップチームではほとんど何もしないで移籍してしまった堂安だけど、
それでも今回の凱旋試合で大きな拍手で迎えてもらえるのは、
彼の人懐っこい人間性が愛されているところもあるのかなと思う。

本田圭佑が去った後の代表チームの新たな顔となれるように、
2シーズン目となったエールディビジでそのプレーに磨きをかけて欲しいね。



来月のインターナショナルマッチデイにも親善試合は組まれていて、
12日に新潟でパナマと、16日には埼玉でウルグアイと対戦する。

ヨーロッパのシーズン開幕直後ということに鑑みてか、
今回はロシアW杯で主力として戦ったメンバーは代表に招集されなかったけど、
来月は何人か選ばれてくるだろうね。

なんだかんだ年明けのアジアカップまであと半年なので、
有意義な親善試合となることを期待しています。




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2018年9月10日

主力を出したからって負けることには変わりはない



日産行って来ました。




ガンバ大阪13横浜F・マリノス


僕の知る限りガンバ大阪というクラブは、
ホームアンドアウェイの180分の戦い方を心得ているチームだと思っていたのだけど、
負けるにしてもアグリゲートスコアで1-7なんてこっぴどいやられ方は、
ちょっと記憶に無い。

まあ、ホームでの1st legを0-4で落としている時点で、
準決勝進出の望みは断たれたに等しかったわけだけどね。

ただ、そんな状況にも関わらず、1st legからは打って変わって、
主力と呼ばれる選手たちをこの試合に送り出したところを見ると、
準決勝に進出するしないは抜きにして、
宮本恒靖はこの試合に勝とうとしていたんだろうと推察する。

個人的には、今節試合が無かったU-23を、
そっくりそのまま送り出してもいいんじゃないかと思っていたのだけど、
来週末から佳境を迎える残留争いを勝ち抜くためにも、
先日の川崎戦で結果を残した3バックの布陣を熟成させる方を選んだようだね。



試合の入りこそ積極的な姿勢が感じられたものの、
左サイドを崩されてあっさりと先制点を献上。

さらには、1st legで散々なパフォーマンスに終始した林に代わり、
スタメンのチャンスを与えられた鈴木がペナルティエリアでファウルを犯し、PKを献上。

これを伊藤翔に決められ、ガンバがここから勝利するには6得点が必要という、
ミッションインポッシブルな状況になってしまった。

その後も、テンポ良くショートパスを繋ぐマリノスの選手たちからボールを奪えず、
ただ走らされるだけのガンバの選手たちという構図は続いていたけど、
そんな状況にもめげずに愚直にボールを追い続けていたのは一美和成。

決して連動しているとは言えないガンバの前線からの守備に於いて、
1st legから引き続きスタメンのチャンスを与えられた若者のひたむきな姿に、
思わず胸を熱くさせられた。

今回のマリノスとの2試合で、ガンバ挙げた唯一の得点のスコアラーが一美だったのは、
最後まで諦めずに走り続けた一美に対するご褒美だったのかもしれないね。



ただ、試合はこれだけでは終わらなかった。

伊藤翔にこの日2点目のゴールを許して1-3となり、
あとは試合終了の笛を待つだけという時間帯。

エンターテイナーの飯倉は、この試合で自分の見せ場が無かったと感じたのか、
DFラインの裏に抜け出した中村に対し、
あろうことか飛び蹴りを見舞ってピッチ外送りにしてしまった。

個人的に、飯倉は結構好きな選手なんだけど、
意図的ではないにせよ、ウチの若い選手にケガをさせるのは勘弁してくれ。

中村が軽傷であることを祈りたいね。


15日はアウェイで神戸戦。

ポドルスキは出場停止で不在だけど、
なにやらNHKBSでは、「今夜はたっぷりイニエスタ」と銘打って、
イニエスタだけを映すカメラを用意して、この試合を中継するのだとか。

ガンバサポとしては、ふざけやがってという気持ちは少なからずあるけど、
ガンバのゆるゆるの中盤の守備だったらイニエスタがのびのびプレーできるだろうから、
こんな企画を思いついたNHKのプロデューサーの気持ちもわからなくはない。

ただ、自動降格圏に位置している現状、
イニエスタどうこうより勝ち点を1つでも多く積み上げなければいけないので、
15日はNHKの企画を台無しにするような試合を期待したいね。





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2018年9月6日

日曜日はどんな顔して日産スタジアムに行けばいいんでしょうか?



ガンバ大阪04横浜F・マリノス


J2降格の危機に瀕している現状、
リーグ杯なんてやっている場合じゃないのはわかるけど、
日曜日の2nd legのチケットを買った僕らに、
少しでも楽しみを残してくれてもいいんじゃないですかね。

1st legでマリノスの準決勝進出は9割9分決まっただけに、
「日曜日の日産スタジアムのアウェイゴール裏に来場された方は、
チケット代金をキャッシュバック!!」とかしてくれないと、
次の日仕事なのに日曜日の夜に新横浜に行く気にはならんよ。

え、キャッシュバックの費用はどうするかって?
そんなもん山内社長のポケットマネーから捻出に決まっているじゃないか。



この日のスタメンで、直近の川崎戦もスタメンだったのは菅沼のみ。

がらっと入れ替わった顔ぶれを見て、
久しぶりに出場機会を得た選手たちが奮起してくれるんじゃないかという、
淡い期待が不安を勝っていたのだけど、その期待は前半2分の失点で脆くも崩れ落ちた。

ポゼッション志向のマリノスと相対するだけに、
ボールを握られる展開はある程度予想できたものだったけど、
プレスは連動せず、ボランチとCBは自動ドア状態。

マイボールになっても3本とパスが繋がらないと来れば、
どうやって試合に勝つイメージを持てばいいんでしょうかね。

後半になって少しだけ内容は持ち直したものの、
0-4という結果に何の不思議もない試合だったわ。



選手個人で気になったのは、野田と市丸かな。

まあ、こんな結果の試合だったので、
どうしても悪い意味でってことになってしまうんだけども。

同期の一美がデビュー戦で堂々としたパフォーマンスを見せただけに、
野田も同じくらい出来ると見込んでいたんだけど、この日のプレーは残念だった。

失点はCBだけのせいではないけど、
2nd legでは西野との入れ替わりでベンチに座らされても文句は言えないだろうね。

また、市丸に関しては、もともとの期待値が高かっただけに、
J3のレベルに悪い意味ですっかり馴染んでしまっているのは残念でならない。

本来であれば、
遠藤をスタメンの座から追い落とすぐらいの活躍を見せて欲しいものなんだけどね。



日曜日に日産でマリノスと再戦するけど、
もう照準は15日の神戸戦に向いていると思っておいた方が良いだろうね。

幸か不幸かU-23は、今週末試合が無いので、
この日と同じメンバーで試合に臨むこともできるし、
何ならこの日以上に思い切ったターンオーバーを敷くことが出来る。

ルヴァンカップを捨ててリーグに専念する以上、
何が何でもJ1残留を勝ち取って、笑顔で今季の最終節を終えたいものですな。




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2018年9月2日

今野泰幸というソリューション



ガンバ大阪20川崎フロンターレ


あれは2015年3月の小瀬だったか。

開幕ダッシュに失敗したガンバは、その日も甲府相手に苦戦を強いられたけど、
後半に今野が投入されると、劇的にチームのパフォーマンスが好転し、
前半の低調な試合が嘘のような快勝を収めたのは。

あれから3年半、故障により2018年シーズンの大半を棒に振っていた今野は、
5月以来のスタメンに名前を連ねると、今まで故障していたのが嘘のような動きで、
昨季のリーグチャンピオンを退ける原動力となった。

こんなことを書くと、先日、今季の成績不振の責任を取って退任した、
前強化部長の肩を持つようで癪に障るけど、
この日の今野の動きを見ると、中盤の補強はいらないと言いたくなる気持ちもわかるわ。

宮本監督になってから重用されていた高も、ここまで彼なりに頑張っていたけど、
やはり今野と比べると役者が一枚も二枚も上だったね。

ただ、ここ数年故障続きで、
シーズンのフル稼働が見込めない35歳に過度の期待は禁物なので、
高は今野から多くを学んで、頼れる男に成長して欲しいと思う。



また、今野の復帰だけでなく、この試合で採用した3バックが機能したことも、
この試合の勝利の要因の1つだったように思う。

5月の日産の試合でもぶっつけに近い形で3バックを採用したものの、
付け焼刃感が否めず、常時両サイドが押し込まれて5バック化していたけど、
この試合では、結果的に川崎の攻撃陣を完封し、
攻撃面でも両WBの藤春とオ・ジェソクが高い位置を取る場面も多かった。

まあ、無失点に関しては、川崎の拙攻に助けられた感もあるので、
両手放しでべた褒めするところまではいかないけど、
前節の鳥栖戦での完敗を受けて1週間で準備したと考えると、
十分に合格点をあげられる内容だったんじゃないだろうか。

現役時代、ガンバと日本代表の3バックを統率してきた宮本恒靖だけに、
やはり、3バックをチームに落とし込む術には長けているのかね。



ただ、FC東京戦以来の勝ち点3に水を差すようなことを書くけど、
この試合の川崎は、試合前に予想していたよりも迫力が無かったように思う。

ガンバがここまでの試合と異なり、3バックで試合に臨んできたことで、
突破口を探し当てるのに時間を要したこともあるのだろうけど、
流れが傾きそうな時間帯で、大島が安定のスペランカーぶりを発揮したことが、
鬼木監督にとって不運だったね。

いや、正確に言えば、大島の代わりに入った齋藤学が大ブレーキだったことが、
ガンバにとって功を奏した形になったね。

それにしても、マリノス時代の齋藤学って、シュート精度はともかくとして、
ドリブルでの局面打開力に関しては、海外でプレーする選手も含め、
日本人でナンバーワンだと思っていたのだけど、
オ・ジェソク1人相手にあれだけ何も出来ないなんて、随分と落ちたもんだなぁと思う。

まあ、ヒザにあれだけの大怪我をしただけに、
トップフォームに戻るのはなかなか難しいんだろうね。



実のことを言うと、ガンバが今の川崎に勝てると思っていなかったので、
今節の勝ち点0は折り込み済みなところがあったのだけど、
僕の予想を良い意味で裏切って手にした勝ち点3は非常に大きい。

次節はアウェイでの神戸戦だけど、
その前にルヴァンカップ準々決勝のマリノス戦があるね。

自動降格圏に沈んでいる現状、リーグ杯なんてやっている場合じゃないと思うんだけど、
宮本監督の戦術をチームに落とし込むための場数が増えるとか、
今季のガンバの課題であるゲーム体力を身につけるためとか、
前向きにホームアンドアウェイの2試合に臨みましょう。

残留争いのプレッシャーから解放されるので、
意外と良い試合が見られるんじゃないかなと期待しています。




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2018年8月26日

世間は猛暑でもガンバ大阪界隈は真冬の冷え込みです



ガンバ大阪03サガン鳥栖


8月の名古屋戦と鳥栖戦が、
ガンバが来季もJ1で戦うことが出来るか否かの分水嶺になると思っていたけど、
あろうことか両方とも落としてしまうなんて、本気でJ1に残る気あるんですかね。

この試合に至っては、決定機らしい決定機も無かったうえに、
フェルナンド・トーレスにJ1初ゴールを献上するという、
一般視聴者層向けのニュースまで提供してしまい、
ガンバ大阪の体たらくぶりを広く世に知らしめることになってしまった。

もうこうなったら最下位だけにはならないように頑張って、
J1ライセンスを持たない町田に自動昇格圏内に入ってもらい、
入れ替え戦でワンチャンに賭けるしかないのだろうか。

と言うか、上記のように書いてみたものの、
町田がJ2で2位以内に入った場合のレギュレーションについては、
よく知らないんだけどね。



この試合のスタメンは、前節からオ・ジェソクとファビオが外れて、
米倉と藤春が入るという布陣。

三浦の右SBは悪くなかったと思うんだけど、
ファビオのパフォーマンスが一向に上がらない現状、
三浦がサイドにいると真ん中の層が薄くなってしまう。

かと言って、今季のここまでの戦いを見る限りでも、
三浦もCBとしてそこまで良いプレーしているとは言い難いんだけどね。

久々にスタメンでの出場機会が訪れた米倉と藤春に関しても、
宮本監督に次節も起用してみようと思わせるようなパフォーマンスは見られず、
藤春に至っては、どう言うわけか鳥栖の先制点をアシストして、
残留争いのライバルの勝利に貢献していたしね。

神戸入りが有力との噂も囁かれているけど、
現在フリーの鈴木大輔あたりを獲得し、三浦を右SBで固定できないものだろうか。



攻撃に関しては、前節、加入後即ゴールという結果を残した、
渡邉千真に期待していたのだけど、
メンバー表には名前があるものの一体ピッチのどこにいたのだろうか。

ゴール前で無駄に手数をかけてボールを失い、何度もカウンターを食らうぐらいなら、
マイボールになった時にシンプルに渡邉千真に当てた方が、
カウンターのリスクを回避しながら効率よく攻められそうな気がするものだけど、
遠藤やアデミウソン、倉田の頭の中にはそんな考えは無いみたいね。

残留争いに身を置く現状、遮二無二勝ち点を獲得しなければいけないはずなのに、
ゴールを奪うためのプロセスにこだわっている現状って、
2012年にも何度も見た光景である。

ガンバは残留争いの経験はあるけど、残留争いを勝ち抜いて残留した経験は無い。

前回のJ2降格から学んでいないのはフロントだけではなく、
選手も同じなんじゃないかと思った試合だったね。



次節はホームでの試合だけど、相手が2位の川崎なので相当厳しい。

もういっそのこと、鳥栖戦と同じ時間帯に試合を行い、
YS横浜相手に3-0で勝利したU-23で試合に臨んだ方が、
勝率は上がるんじゃないかという気すらしてきたね。

まあ、それはさすがに冗談だけど、そのJ3の試合で今野が実践復帰したのは朗報。

今季、ケガで長期離脱していた選手に多くを求めるのは酷だけど、
今のガンバが浮上する要素ってほとんど思いつかないので、
1日でも早くJ1のピッチに戻って来て、チームを救ってほしいね。




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2018年8月20日

喜びの要素無き最下位脱出



仙台行って来ました。




ガンバ大阪12ベガルタ仙台


渡邊千真のJリーグ通算89点目となる先制ゴールが決まった時は、
最下位にあえぐチームについに救世主が現れたかと色めき立ったものだけど、
後半にあっさりと2失点を許して逆転負け。

今節は残留争いのライバルが軒並み勝ち点を伸ばせなかったので、
ガンバとしては勝ち点を上積みしておきたかったところだったけど、
そんなチャンスをモノに出来ず、それどころかお付き合いしてしまう稚拙な試合運びは、
なるべくして最下位になっているチームと言わざるを得ないものだったね。

それでも、セレッソが長崎に2点差をつけて勝利したことで、
得失点差でガンバは最下位を脱出することになったけど、
そのことを喜んでいる人間なんていないだろうし、
むしろピンクに情けをかけられたようで気分が悪いわ。



前日に、J3を戦うU-23が、
ホームで群馬を相手に4-0で快勝するという素晴らしい試合を見せてくれただけに、
それに続きたかった兄貴分のトップチーム。

今回の移籍市場で獲得した渡邊千真と小野瀬のスタメン起用は、
夏場の連戦を戦うチームにおけるターンオーバーという意図もあったのだろうけど、
一美と藤本以上にベンチに座らせなければいけない選手がいたんじゃないだろうか。

アデミウソンはあれだけ守備を免除してもらっているのだから、
ゴールという結果でそれに応えないと割に合わないし、
このブログで何度も書いているけど、
遠藤を週2で起用するのはコンディション的に無理というのは言わずもがなだしね。

また、この2人は、チームの中でも群を抜く高給取りだけど、
今季はその人件費に見合った仕事は到底出来ていない。

この試合でもスーパーセーブで何度もチームの危機を救ってくれた東口にこそ、
その仕事に見合った対価を支払うべきだと思うけどね。

ただ、今節からは味方からも難しいシュートが飛んでくるようになって、
さらに仕事が増えてしまったのが、不憫でならないけども。


次節はアウェイで鳥栖との試合。

昨季は勝利を収めたものの、苦手な印象の強いスタジアムだし、
今夏の移籍市場で鳥栖に加入したフェルナンド・トーレスが、未だ無得点と、
爆弾の火薬の臭いが充満してきているのが気掛かりなところ。

ガンバとしては、幸か不幸か天皇杯の試合が無く、
次節まで1週間試合間隔が空くので、生きるか死ぬかの6ポインターズに向けて、
良い準備をして欲しいと思う。



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2018年8月15日

ミシャレッズの攻略法でミシャコンサを攻略できず



ガンバ大阪11北海道コンサドーレ札幌


敵陣で執拗に相手を追い回すようなことはせず自陣に4-4の2ラインを敷き、
サイドから攻め込まれることはある程度許容して選手間の距離を詰めて中央を固める。

この試合で宮本恒靖が採用した戦術は、
健太ガンバがミシャレッズと相対する時に採用していたそれだった。

賛否両論ある戦術だったけど、ミシャ式にはめっぽう相性が良く、
タイトルが懸かった試合で幾度も我々に勝利をもたらしてくれた戦術であることは事実。

前節、どういう因果か、その長谷川健太が率いる東京に勝利し、
9試合ぶりの勝ち点3を獲得したとはいえ、依然として降格圏に沈んでいる現状、
過去の成功体験にすがりたくなる気持ちはよくわかる。

かつてなら押し込まれる時間帯が続いても、
カウンター一発で試合を決める追加点が取れたりしたものなんだけど、
次の1点が後半アディショナルタイムに札幌に決まるあたり、
守勢の展開で逃げ切る力は今のガンバには無いということを痛感させられたね。



この試合のスタメンは、前節の東京戦と同じ。

選手を見極めるという目的のもと、
連戦にも関わらずスタメンを固定して戦った今季の前半戦で、
多くの勝ち点を失ったことが記憶に新しいだけに、
夏場の連戦でも同じことをやっていることに対してネガティブに考えてしまうけど、
藤本と遠藤を早い時間帯でベンチに下げたあたり、
一応、宮本監督なりに選手のコンディション面のケアはしているみたいね。

選手交代の内容に関しても、米倉を投入して5バックに変更したことと、
髙江を投入して中盤の運動量を上げた采配は良かったと思うけど、
3枚目のカードの藤春は悪手だったんじゃないだろうか。

一美に代わり、左サイドハーフに入った藤春だったけど、
そもそも、藤春はサイドバックの選手なので、
後列のオ・ジェソクとポジショニングがかぶる場面が多々見られた。

その最たる例が札幌の同点ゴールの場面。

後ろにオ・ジェソクがいたので、クロッサーに対して
強く当たりに行っても良かったと思うんだけど、
サイドバックとしての抜かれないディフェンスをしてしまったように見受けられたね。

まあ、最終的に藤春が失点に絡んでしまったけど、
アデミウソンと一美に訪れた決定機が決まっていれば、
藤春をこのような使い方をせずに済んだかもしれないと思うと、
結局のところチームとしての力不足というところに集約されるのかな。



次節はアウェイで仙台戦。

今節、名古屋がマリノスに勝利したことで、
我々ガンバ大阪は最下位に転落してしまったので、この苦境から脱するためにも、
石にかじりついてでも勝ち点を獲得して大阪に帰らないといけないね。

次の日曜日は、僕もユアテックスタジアムのアウェイゴール裏から、
選手を後押ししたいと思います。




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2018年8月10日

この日が宮本恒靖新体制のスタート



ガンバ大阪21FC東京


「またダメなのか」

ディエゴ・オリベイラのシュートが東口の守るゴールの天井に突き刺さった時、
勝負を決める次のゴールが東京に決まるような気がしてならなかった。

もちろん、ピッチに立っている選手たちのことは応援しているのだけども、
つい5日前に、後半だけで2点リードをひっくり返される試合を目の当たりにしただけに、
どうしても脳裏からネガティブなイメージを拭うことが出来なかった。

ところが、良い意味で予想は裏切られる。

試合終了の笛がいつ鳴ってもおかしくないという時間帯に、
アデミウソンが振りぬいた左足から放たれたシュートは、
林の守るゴールのネットを揺らしてみせた。

このゴールが決勝点となり、9試合ぶりにガンバに訪れた歓喜。

これまで、その能力を期待されながらも、
故障などの影響で十分に発揮できていなかったアデミウソンだったけど、
消耗の激しい夏場の試合の後半最終盤の時間帯にも関わらず、
ノーステップであれだけ強烈なシュートを打てるということは、
もうコンディションは問題なさそうやね。

ただ、このゴールだけで今まで休んでいた分がチャラになったとは思わない。

これからも続く厳しい残留争いを勝ち抜くために、
ガンバ大阪のナンバー9としての働きに大いに期待したいね。



この試合のスタメンで特筆すべきは、
J1デビューとなる一美の起用と、三浦の右SB起用だろう。

前者に関しては、相変わらずゴールは決められないものの、
J1デビューの試合とは思えないぐらいの出色のパフォーマンスだった。

ただ、J3の試合を見る限りでも、
あのポストワークはJ1でも通用するだろうと思っていただけに、
個人的には、特段、驚きは無いのだけども、
敵将の長谷川健太は、一美がこれだけやれることに驚いたんじゃないだろうか。

昨季まで5シーズンガンバ大阪の指揮官を務めた長谷川健太は、
古巣のことを知り尽くしていると思うけど、
長谷川健太はトップとU-23を分離させていたので、一美だけではなく高や髙江も含め、
J3を戦う選手たちの能力を正確に把握しているとは思えなかったからね。

まあ、今季からトップとU-23を一緒に行動させているはずなのに、
クルピにも同じことが言えてしまうのが残念な事ではあるけど、
U-23で宮本監督の教えを受けた選手たちが、
J1のピッチでも宮本監督に初勝利をもたらす働きを見せるなんて、感慨深いものがあるね。



後者に関しては、試合の序盤こそ守備面で危なっかしい場面が見られたけど、
攻撃面では高いクロスの精度で東京の守備陣の脅威になっていた。

まあ、CBとしてあれだけ正確なロングフィードを蹴れるのだから、
SBとして精度が高いクロスを蹴れても別に不思議な事ではないけどね。

清水時代はSBをやる機会もあった三浦だけど、
ガンバはSBの人材が過多気味なところがあるので、
ガンバに来てからはSBとしてプレーすることが無かった。

ただ、この試合だけで終わらせるにはもったいないパフォーマンスだったので、
もう少し継続してSBとして起用してもいいのではと思ったね。

本音を言えば、CBとしてのプレーをもう少し頑張って欲しいところではあるのだけども。



次節の対戦相手の札幌は、今季、彼らが戦ってきたどのシーズンよりも、
充実したシーズンを送っている。

ただ、やはり北海道のチームに、猛暑の夏場の試合はキツイのか、
ここに来て春先の勢いに陰りが見えるし、
札幌よりも1日多い中4日で次節を迎えられるのは大きい。

また、今節に引き続きホームゲームなので移動も無しと、
ガンバにとって至れり尽くせりの状況で迎える試合なので、
油断は禁物ではあるけど確実にモノにしたい試合やね。

宮本監督になって4試合目にしてついに初勝利を挙げたことで、
非常に喜ばしいことではあるのだけども、
富樫や大森のシュートミスに助けられたところもあるので、
諸手を挙げて喜ぶのは少し違う。

自分たちは残留争いに身を置く弱者だと認識して、
チャレンジャーの気持ちで札幌に立ち向かっていって欲しいね。




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2018年8月6日

痛恨の念とともに更けていく豊田の夜



豊田行って来ました。





ガンバ大阪23名古屋グランパス


2点リードで前半を折り返した時は勝てると思ったんだけど、
後半だけでジョーにハットトリックを決められ、逆転負け。

J1残留を争う名古屋との直接対決は、
ガンバが来年もJ1で戦えるか否かを占う分水嶺だと思っていただけに、
この敗戦は勝ち点6を落としたに等しいね。

これまでガンバにとって豊田スタジアムは、
勝率が高くて良いイメージのあるスタジアムだったけど、
今回の敗戦でついた悪いイメージはしばらく拭えそうにないだろうね。



39.2度という猛暑が襲ったこの日の愛知県豊田市。

僕が中学生だった頃、センチメンタルバスというバンドが、
「♪39度のとろけそうな日♪」という印象的なフレーズで始まる、
Sunny Day Sundayという歌を歌っていたけど、
実際に39度の気温の中に身を置いてみると、
せーので走り出せるような元気なんて湧いてこないことがよくわかる。

それはプロのサッカー選手にとっても同じだったようで、
この試合は、終始、全体的に運動量が少なく、攻守の切り替えも遅い、
鈍重なリズムの試合だった。

ただ、そんな試合展開でも前半22分にアデミウソンのPKで先制すると、
前半のうちに藤本が加点し、2-0で前半を終えることが出来たのは、
ガンバにとってポジティブな要素だったと思う。



ところが、後半15分ぐらいになると、名古屋の選手たちよりも早く、
ファン・ウィジョを筆頭にガンバの選手たちの足が止まり始めた。

お互いに前節から中3日という試合ではあるけど、
名古屋は先週の試合が台風の影響で流れているため、
ガンバと比べて疲労の蓄積は少ないと思う。

ただ、前節の磐田戦の終盤もそうだったけど、
今のガンバには夏場の連戦を乗り切る体力が備わっていないように見えるあたり、
W杯によるリーグ中断期間中に、
キャンプを行わなかった影響は大きいんじゃないだろうか。

監督をクルピから宮本に代え、元日本代表のキャプテンが持つ求心力により、
チームを取り巻く閉塞感を一時的に緩和することに成功したけど、
41歳の青年監督が取り組まなければいけない問題は、
あまりにも困難だということをこの試合で再認識させられたね。

今のところ、今夏の強化部の唯一の成果である小野瀬が、
この試合でガンバの選手としてのデビューを飾ったけど、
結果的にこの試合で良かった点ってそれだけだろう。



今週の金曜日には、昨季までガンバの将だった長谷川健太が、
吹田スタジアムに帰ってくる。

今季はFC東京の将として、その手腕をいかんなく発揮している長谷川健太にとって、
今のガンバを退けることは造作も無いことかもしれないけど、
だからと言って、かつての自軍の将においそれと勝ち点3を差し出すほど、
ガンバの選手たちがプライドを失ったとは思いたくない。

チーム得点王のファン・ウィジョを欠くのは懸念材料ではあるけど、
金曜日の夜はガンバの選手たちに意地を見せて欲しいね。




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